明けましておめでとうございます。
と言いますか、
このDRAMATIC3応援サイトの「締めのコラム」
が年明けになってしまいました。
申し訳ありません。
スーパージョッキーズトライアル(SJT)、
未来優駿、そしてレディースジョッキーズシリーズ(LJS)、
この3つをまとめてプロモーションした
「DRAMATIC3」。
2008年秋の地方競馬におけるひとつの
話題作りとなる筈でした。
私はこの事務局に知り合いは全くいませんので
ぶっちゃけ書いてしまいますが、
おそらく失敗でしょう。
SJTとLJSについては「騎手」という切り口から
注目する、という点で共通性がありましたが、
未来優駿については残念ながら・・・。
もちろん運営者側もその「無理」については
承知していたでしょう。
でも乗り越えることが出来ませんでした。
ただ、私も偉そうなことは言えません。
このサイト、更新頻度が高いとは言えず、
ご覧頂いた皆さんに
ご迷惑をおかけした感がありました。
こうして最後のコラムは年明けになってしまうし・・・。
ちなみにこの応援サイト、
どこからも支援・協賛を受けず、
最後まで私・菅野の自腹運営でした。
まあ、「勝手サイト」ですから当然と言えば
当然ですが・・・。
でもこうしてやっていたら最後のLJSあたりで
誰か手を差し伸べてくれないかなあ・・・、
というスケベ心も少しだけあったりして(笑)。
まあ、甘かったですね。
ホントにタダの勝手サイトで終わってしまいました。
2008年の「失敗」という結果を受けて、
2009年は果たしてこの「DRAMATIC3」という
プロモーションは継続されるのでしょうか?
「地方競馬」において、
お祭り的な企画で注目度を集めたくても、
今、どの主催者もお金がないのが実情でしょう。
つまり彼らの財布はアテに出来ない状況。
他のところからお金を集めてくるしかない。
この考え方は間違っていないと思います。
地方競馬の「主催」そのものに関わっていなくても、
インターネットなどでの馬券販売業務を行う会社、
その決済銀行など、
地方競馬の盛り上がりと運命共同体の関係に
ある企業は存在する訳ですし、
もちろん、そんなつながりがなくても
応援してくれる企業の存在はあります。
だからこそやる価値はあるのです。
続けるべきだと思います。
もちろん「失敗」した2008年とは
大きくやり方を変えるべきだと思いますが。
このサイトの更新頻度を高めることが
出来なかった自分が、
何を書いても説得力はありませんので、
多くは書きません。
ただ考えて欲しいのは、
「地方競馬」をそれぞれの地区という「点」ではなく、
複数の地区を見渡して馬券を買い、
レースを見ているのは、
インターネット利用者の方が圧倒的に多いと思っています。
「地元」ではないけど、
その土地に足を運ぼうと思うのも、
インターネット利用者の方が多いのでは?
「ダービーWeek」の度に、
「ネット上でしか話題になっていない」点が指摘されますが、
「DRAMATIC3」はインターネット上でも
あまり話題にならなかったような気がします。
私自身がネットを中心に活動している人間の為、
あまり書くと自らの利益誘導を企てているのでは?
という見方をされてもいけないので
これ以上、書きませんが、
いい関係を築けば協力してくれる人は
たくさんいると思いますよ。
2009年も継続する際はその点を
もう少し考えてみてはいかがでしょうか?
競馬産業全体が冷え込む中、
「ネット投票」はまだまだ成長を続けているのですから。
最後になりますが、
このあまり運営がうまく出来なかったサイトを
ご覧頂いた皆さん、
各イベントにご参加頂いた皆さん、
ありがとうございました。
私自身、2009年も「勝手サイト」を
運営する余力があるか、どうかはわかりませんが、
もしその機会がありましたら、
またご協力いただけると嬉しいです。
このエントリーをもって、
このサイトの更新・運営作業の一切を終了します。
ありがとうございました。
地元・高知競馬では
男性騎手とあわせての
リーディング上位争いでも
その名前が見られる騎手。
この優勝はある意味では当然かもしれない。
驚くべきは増澤由貴子(JRA)の2位か。
騎乗馬に恵まれた感はあったが、
実力上位馬でも結果が出せなかった、
あるいは近走不振の馬が
手代わりで大駆けすることもあるのが、
騎手対抗戦の醍醐味だ。
その意味で、結果を残したことは
しっかりと評価しなければならない。
増澤由貴子は
1996年にJRA競馬学校騎手課程を卒業した際、
アイルランド大使特別賞を受賞している。
この賞はその年の卒業生の中で、
最も優秀な者に贈られるもの。
当時、その騎乗技術が
高い評価を受けていたことが分かる。
しかし、JRAではこの記事作成時点でわずか34勝。
レースで騎乗する姿よりも
調教VTRの中で馬を追っている姿を見る機会の方が
最近では多いかもしれない。
私は美浦トレセンに出入りしている人間ではないので、
この状況を「男社会であるが故」的な批判はできない。
だが毎年、LJSで彼女が乗る姿を見ていると
つい口にしてしまう言葉がある。
「もったいない」
彼女が地方所属騎手だったら、
相当な勝ち星を挙げているような気がするのは
私だけか?
昨年もLJS浦和ラウンド当日、
エキストラ騎乗した人気薄の馬を勝利に導き、
南関東のファンを驚かせている。
本当は騎手としては大変な素材なのではないか。
その素材をJRAの環境が、
そして中央・地方の騎手制度が
腐らせてしまっているように思える。
LJSという企画は女性騎手に対して
多くの人が抱くある種の「食わず嫌い」を
解消する場として効果を挙げている感がある。
少し前なら「ウチの馬に女の子なんか乗せられるか!」
と、女性騎手招待競走の企画に反対する
馬主会もあったと聞く。
しかし、今年は女性騎手が所属していない
金沢でこのLJSが行われるようになった。
これは大きな進歩であるに違いない。
後はこうした場で
「あの子、結構巧いじゃないか」という
評価を受け、騎乗機会が増える女性騎手が
出てくると面白い、と個人的には思う。
だが、JRAの増澤由貴子、西原玲奈の二人の場合、
「結構巧いじゃないか」という評価をその競馬場で受けても
その評価がなかなか先に繋がらない。
そしてほとんど競馬場で見る機会がないまま、
1年が過ぎてまたどこかの地方競馬で行われるLJSの
パドックにその姿がある。
今の状況は毎年それを繰り返すだけでしかない。
何とかならないものか?
女性騎手だけではない。
若手騎手にも同様のことが言える。
ここ1~2年、高知競馬で他地区の若手騎手が
短期騎乗するケースが目立つ。
こうした騎手たちが高知での騎乗期間を終えて、
地元に帰ると、
以前よりも騎乗成績が挙がった、
というケースが見られるようになった。
多くの場合、地元よりも高知にいる間の方が
騎乗機会に恵まれている。
恐らく「乗る」数が増えることが、
レベルアップに繋がっているのだろう。
JRAの騎手たちは
残念ながらこうした「修行」のチャンスがない。
制度の壁であるが故に仕方のない部分はあるのだが、
だからこそ「もったいない」と思うのは私だけか?
騎手制度に存在する「大きな壁」。
この議論は数年前から盛んに繰り返されてきて、
未だに答えは見つかっていない。
簡単な話ではないことは百も承知だ。
だが、その「壁」が中央・地方を問わず
好素材を眠らせたままにしてしまうという、
大きな損失に結びついているように思える点が、
私には残念で仕方がない。
某「日替わりブログ」に
今回の「未来優駿」についての批判記事が
掲載されていた。
シリーズが終わってから、
この件について書こうかな、と思ったところ、
その記事は既に削除。
議論すべき内容だった気がするが、
このあたりは「民間参入」の辛いところ
なのだろうか?
詳しい事情は全く知らないので、
その対応自体については
何も申し上げることはないのだが。
全国の地方競馬における
2歳馬の重賞シリーズ「未来優駿」。
このシリーズに道営のレースが
加わっていないのはおかしい、
という指摘・批判については私も同感である。
「地方競馬における2歳馬戦」で
もっともレベルの高い戦いを展開しているのは
道営・ホッカイドウ競馬なのだから。
例年、道営の2歳馬たちの多くは
シーズン終了後、中央や南関東をはじめとする他地区に移籍し、
注目に値する活躍を見せる。
道営なしで「地方競馬の2歳馬戦」を語るというのは
常識的には考えられない。
この事はシリーズ内に組まれた平和賞(船橋)の結果を見ても
明らかだろう。
だが一方で私はこんなことも考える。
その道営の2歳馬による重賞競走も日程に入っている
「あるべき"未来優駿"」を来年以降に実現する為にも、
まずは今年の「未来優駿」をしっかりと盛り上げなければ
いけないのではないか?
「このシリーズは意味がない」という結論に達して、
協賛金を出してくれる企業がなくなってしまったら、
その「あるべき姿」は実現することなく、
忘れ去られてしまう。
今の地方競馬は多少無理矢理な感じがあったとしても
「お祭り」感を出していかないと、
なかなか注目してもらえない状況にある。
その「お祭り」感のために、
おカネを出してくれる企業があるのだ。
有り難く頂いて、
巧く活用し、来年に繋げる。
不満や批判はその後でもいいではないか。
前述の平和賞の結果は
その「あるべき"未来優駿"」像を裏付ける結果と
なっているのだし。
道営のレースはなくても
各地の勝ち馬は全て北海道産。
ある意味、当然の結果ではあるが、
馬産地にとっては
それなりに意味のある勝利であった筈。
「馬産地競馬」がセールスポイントのひとつとなっている
道営・ホッカイドウ競馬の立ち位置から見ても、
こうした各地の勝ち馬たちの存在に
注目するのは全く無意味な話ではない筈。
そんなに「他所の馬」「他所のレース」
みたいな意識しかないというのは、
寂し過ぎるように私には思える。
来年こそ理想的な「未来優駿」を実現しよう!!
その為の準備は
今からもう始まっているべきだと私は考える。
多くの方がご存知だと思うが、
地方競馬においては勝負服のデザインは、
馬主ではなく、騎手が決める。
今回のSJTに出場した騎手たちも
自分で決めた「騎手服」で
笠松、大井のファンたちの前に登場している。
それぞれの地元でも同じ「騎手服」で
騎乗している。
彼らの「騎手服」を普段、
一度に全部目にするなどということは
なかなかあり得ない。
しかも各地区のトップジョッキー達の「騎手服」なのだ。
「旅競馬好き」の私にとっては、
飛行機や新幹線を使わないと見る事ができない
「騎手服」ばかり。
こうして都内の大井競馬場に勢ぞろいする
その様子には感動さえ覚えてしまう。
だからこそ、
第2ステージが行われた大井は
もっと盛り上がる1日になって欲しかった。
東京盃、東京記念と重賞が続いた
次の日だったという事情はあるのかもしれないが、
盛り上がり、注目度という点ではイマイチだった。
出場騎手紹介イベントが行われた
大井競馬場の賞典台で写真を撮っていた時、
私の横で同じように写真を撮っていた、
岡部誠騎手(愛知)の応援で名古屋から
やってきたと思われる人たちが、
こんな事を言っていた。
「(第一ステージが行われた)笠松は
もっと報道関係者が多かったのに。」
「旅競馬」で南関東以外の競馬を見る機会が多いせいか、
最近、「南関東」と「南関東以外」の競馬場において、
集まっている人々の興味の対象に違いがあることを
感じる機会が多い。
「全国の地方競馬における名手たちが集結する」
というのは、南関東ではそれほど凄いことではないという事か?
南関東のファンは、報道関係者たちは、
他地区の名手たちに興味がないのか?
別に何かに文句を言いたい訳でも、
誰かを責めたい訳ではない。
でも何かこの日の大井競馬場に物足りなさを
感じたのは確かだった。
「南関東」もそれ以外の競馬も
同じ「競馬」であり、同じ「地方競馬」である。
でもその両者の「違い」を
感じずにはいられなかった大井での
SJT第2ステージだったような気がする。