(コラム)「南関東」と「南関東以外」
多くの方がご存知だと思うが、
地方競馬においては勝負服のデザインは、
馬主ではなく、騎手が決める。
今回のSJTに出場した騎手たちも
自分で決めた「騎手服」で
笠松、大井のファンたちの前に登場している。
それぞれの地元でも同じ「騎手服」で
騎乗している。
彼らの「騎手服」を普段、
一度に全部目にするなどということは
なかなかあり得ない。
しかも各地区のトップジョッキー達の「騎手服」なのだ。
「旅競馬好き」の私にとっては、
飛行機や新幹線を使わないと見る事ができない
「騎手服」ばかり。
こうして都内の大井競馬場に勢ぞろいする
その様子には感動さえ覚えてしまう。
だからこそ、
第2ステージが行われた大井は
もっと盛り上がる1日になって欲しかった。
東京盃、東京記念と重賞が続いた
次の日だったという事情はあるのかもしれないが、
盛り上がり、注目度という点ではイマイチだった。
出場騎手紹介イベントが行われた
大井競馬場の賞典台で写真を撮っていた時、
私の横で同じように写真を撮っていた、
岡部誠騎手(愛知)の応援で名古屋から
やってきたと思われる人たちが、
こんな事を言っていた。
「(第一ステージが行われた)笠松は
もっと報道関係者が多かったのに。」
「旅競馬」で南関東以外の競馬を見る機会が多いせいか、
最近、「南関東」と「南関東以外」の競馬場において、
集まっている人々の興味の対象に違いがあることを
感じる機会が多い。
「全国の地方競馬における名手たちが集結する」
というのは、南関東ではそれほど凄いことではないという事か?
南関東のファンは、報道関係者たちは、
他地区の名手たちに興味がないのか?
別に何かに文句を言いたい訳でも、
誰かを責めたい訳ではない。
でも何かこの日の大井競馬場に物足りなさを
感じたのは確かだった。
「南関東」もそれ以外の競馬も
同じ「競馬」であり、同じ「地方競馬」である。
でもその両者の「違い」を
感じずにはいられなかった大井での
SJT第2ステージだったような気がする。
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