(レポート)オールカマー現地レポート(2008.10.4)
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9月28日(日) 中山競馬場
この日の中山競馬場は曇り空。
JRAの競馬場は新潟以来ですが、
さすがに夏競馬の頃とは違い、
競馬観戦にふさわしい陽気になってきたような
気がします。
馬場状態は芝・ダートともに良馬場でした。
この日、行われた新馬戦は2鞍。
勝ち馬をご紹介しましょう。
4Rの芝1200メートル戦でデビュー勝ちを決めたのは
アドマイヤコジーン産駒の
オメガユリシス(牡2歳、美浦・坂本勝美厩舎)。
勝ちタイムは1分9秒8、
2着に2馬身1/2差の完勝でした。
6Rの芝1800メートル戦で新馬勝ちを決めたのは
ホワイトマズル産駒の
ミヤビリュウオー(牡2歳、美浦・戸田博文厩舎)。
この馬の母側の祖母は
1995年の京都牝馬Sを勝ったシスティーナ。
引退レースを重賞初制覇で飾った馬で、
個人的には非常に印象に残っています。
それではメインレース、
オールカマーの上位人気馬をご紹介します。
1番人気は昨年のグランプリホース、マツリダゴッホでした。
札幌記念は敗れましたが、
得意の舞台、中山で巻き返しを狙います。
2番人気はエアシェイディ。
今年のAJC杯勝ちが示すとおり、
この馬にとっても中山は得意なコースと
言えるでしょう。
3番人気はアドマイヤタイトル。
安藤勝己はこの日、これが唯一の騎乗。
珍しい1日でしたが、
それだけに逆に怖さを感じる存在となりました。
レースはキングストレイルが逃げる展開。
マツリダゴッホは2番手からキングストレイルを
見る形でレースを進めました。
1000メートル通過は61秒8、
マツリダゴッホは道中、行きたがっているようにも
見えたのですが・・・。
3コーナー付近から各馬が動き出し、
ペースも上がりますが、
マツリダゴッホはまだ我慢。
そして4コーナー~直線にかけてスパートし、
逃げるキングストレイルを捕まえると、
そのまま2馬身突き放して先頭でゴール。
グランプリホースの貫録を見せ付けられたような
レースぶりでした。
陣営としては勝って嬉しいというよりも
「ホッ」とした、といった感じでしょうか。
表情からもそんな様子が窺えました。
秋競馬の主役の1頭、マツリダゴッホに
その順調ぶりをアピールされたような気がします。
最終レース終了後、
中山競馬場内メディアホールでは
「馬学」に関する講座が行われました。
この日のテーマは
「ニューポリトラック馬場のひみつ」。
美浦トレセンで導入されているニューポリトラック馬場について、
JRA競走馬総合研究所の高橋敏之氏が解説。
印象に残ったのは、
会場のファンからニューポリトラック馬場が
地方競馬に導入される可能性について尋ねられた時、
高橋氏は美浦でのデータを地方競馬にも提供している事を
明らかにしたにしたものの、
地方で使われるか、どうかについては
口ごもってしまった点。
問題となるのは「導入コスト」であり、
運営が厳しい状況にある地方競馬において
その「導入コスト」をどうするのか?
を考えると何とも言えない部分があるようです。
小林分場にニューポリトラック坂路を作ることが
決まっている大井競馬を除くと、
ニューポリトラックについては
調査・研究をする余裕すらないというのが
地方競馬における現状なのでしょう。
ニューポリトラックに限らず、
競走馬や馬場に関する研究というものは
中央・地方問わず行われるべきものだと思います。
またその研究結果はこうして一般にも公開されると同時に
実際の競馬に活かされるべきものであると思います。
しかし、その研究成果が形になって
見えてくるのはJRAばかり、
というのは仕方がないとは思いつつ、
何らかの改善が必要な気がします。
調査・研究によるデータをJRAが地方に協力して
「提供する」のではなく、
JRA以外の機関にて調査・研究を行い、
全ての競馬主催者に「提供する」というのが、
本来のあるべき姿であり、
その調査・研究の成果を実際の競馬に活かす方法も
もっと違う形で検討されるべきもののように思えます。
もちろん、書いている私自身も
それが実現困難な「理想論」であることは
承知しているつもりです。
ただ、こうしてJRAで行われている
高度な調査・研究の話に触れる機会がある度に、
現状の競馬の「体系」が持つ矛盾が
どうしても気になってしまうのですが、
皆さんはどうお考えでしょうか?
この日の中山競馬場は曇り空。
JRAの競馬場は新潟以来ですが、
さすがに夏競馬の頃とは違い、
競馬観戦にふさわしい陽気になってきたような
気がします。
馬場状態は芝・ダートともに良馬場でした。
この日、行われた新馬戦は2鞍。
勝ち馬をご紹介しましょう。
4Rの芝1200メートル戦でデビュー勝ちを決めたのは
アドマイヤコジーン産駒の
オメガユリシス(牡2歳、美浦・坂本勝美厩舎)。
勝ちタイムは1分9秒8、
2着に2馬身1/2差の完勝でした。
6Rの芝1800メートル戦で新馬勝ちを決めたのは
ホワイトマズル産駒の
ミヤビリュウオー(牡2歳、美浦・戸田博文厩舎)。
この馬の母側の祖母は
1995年の京都牝馬Sを勝ったシスティーナ。
引退レースを重賞初制覇で飾った馬で、
個人的には非常に印象に残っています。
それではメインレース、
オールカマーの上位人気馬をご紹介します。
1番人気は昨年のグランプリホース、マツリダゴッホでした。
札幌記念は敗れましたが、
得意の舞台、中山で巻き返しを狙います。
2番人気はエアシェイディ。
今年のAJC杯勝ちが示すとおり、
この馬にとっても中山は得意なコースと
言えるでしょう。
3番人気はアドマイヤタイトル。
安藤勝己はこの日、これが唯一の騎乗。
珍しい1日でしたが、
それだけに逆に怖さを感じる存在となりました。
レースはキングストレイルが逃げる展開。
マツリダゴッホは2番手からキングストレイルを
見る形でレースを進めました。
1000メートル通過は61秒8、
マツリダゴッホは道中、行きたがっているようにも
見えたのですが・・・。
3コーナー付近から各馬が動き出し、
ペースも上がりますが、
マツリダゴッホはまだ我慢。
そして4コーナー~直線にかけてスパートし、
逃げるキングストレイルを捕まえると、
そのまま2馬身突き放して先頭でゴール。
グランプリホースの貫録を見せ付けられたような
レースぶりでした。
陣営としては勝って嬉しいというよりも
「ホッ」とした、といった感じでしょうか。
表情からもそんな様子が窺えました。
秋競馬の主役の1頭、マツリダゴッホに
その順調ぶりをアピールされたような気がします。
最終レース終了後、
中山競馬場内メディアホールでは
「馬学」に関する講座が行われました。
この日のテーマは
「ニューポリトラック馬場のひみつ」。
美浦トレセンで導入されているニューポリトラック馬場について、
JRA競走馬総合研究所の高橋敏之氏が解説。
印象に残ったのは、
会場のファンからニューポリトラック馬場が
地方競馬に導入される可能性について尋ねられた時、
高橋氏は美浦でのデータを地方競馬にも提供している事を
明らかにしたにしたものの、
地方で使われるか、どうかについては
口ごもってしまった点。
問題となるのは「導入コスト」であり、
運営が厳しい状況にある地方競馬において
その「導入コスト」をどうするのか?
を考えると何とも言えない部分があるようです。
小林分場にニューポリトラック坂路を作ることが
決まっている大井競馬を除くと、
ニューポリトラックについては
調査・研究をする余裕すらないというのが
地方競馬における現状なのでしょう。
ニューポリトラックに限らず、
競走馬や馬場に関する研究というものは
中央・地方問わず行われるべきものだと思います。
またその研究結果はこうして一般にも公開されると同時に
実際の競馬に活かされるべきものであると思います。
しかし、その研究成果が形になって
見えてくるのはJRAばかり、
というのは仕方がないとは思いつつ、
何らかの改善が必要な気がします。
調査・研究によるデータをJRAが地方に協力して
「提供する」のではなく、
JRA以外の機関にて調査・研究を行い、
全ての競馬主催者に「提供する」というのが、
本来のあるべき姿であり、
その調査・研究の成果を実際の競馬に活かす方法も
もっと違う形で検討されるべきもののように思えます。
もちろん、書いている私自身も
それが実現困難な「理想論」であることは
承知しているつもりです。
ただ、こうしてJRAで行われている
高度な調査・研究の話に触れる機会がある度に、
現状の競馬の「体系」が持つ矛盾が
どうしても気になってしまうのですが、
皆さんはどうお考えでしょうか?
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