(レポート)青藍賞(盛岡)現地レポート(2008.9.20)
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9月15日(月・祝) 盛岡競馬場
9月に入り、盛岡競馬場は
すっかり秋の空といった雰囲気になりました。
馬場状態は芝・ダートともに良馬場でした。
競馬場内は既に南部杯モードに入っている感じです。
10月13日(月・祝)は盛岡競馬場にご注目ください。
スタンド内アトリウム2階で、
チャグチャグ馬コ写真展が行われていました。
岩手における馬と人との関わりの深さを
知ることが出来る展示です。
最近の岩手競馬における恒例のイベントとなった
「勝ちそー」のジョッキートークショー。
この日は村松学、山本政聡、山本聡哉の3人が登場しました。
印象的だったのは山本兄弟の弟山本聡哉。
勝負服を脱いで鍛え上げた両腕をファンに披露。
今年のオフシーズンに高知競馬で短期騎乗した際、
高知のリーディングジョッキー・赤岡修次に
色々教えを受けたことが今シーズンに活きている、
という話をしていました。
レースを自分の騎乗馬向きの流れにする為の
方法論などを学ぶことが出来て、
収穫の多い高知遠征だったようです。
その赤岡が雑誌のインタビューで
「(地方競馬の若手騎手が)他の競馬場で騎乗する事は
勉強になる点が多い。
高知に短期騎乗でやってきた騎手たちは、
是非とも何かを掴んで行ってほしい。」
という趣旨の事を語っていたのを思い出します。
それではこの日のメインレース、
青藍賞の上位人気馬をご紹介しましょう。
1番人気はすずらん賞を勝った
ヤマニンエグザルトでした。
マーキュリーカップでも5着、堅実に走るタイプです。
そのすずらん賞で2着だったソーユアフロストが
2番人気でした。
JRAから移籍後の2戦は1着、2着と上々の結果。
中央6勝馬の実力をここでも見せつけたいところです。
3番人気はサイレントエクセル。
ビューチフル・ドリーマーカップの敗因が
よく分からないところですが、
実績的にこのメンバーでは格上の存在と言える筈。
連覇を目指します。
レースは3~4コーナーの中間で
マンジュデンコウベが故障、
そのマンジュデンコウベに接触した
サンワードダンクも転倒して、
2頭が競走中止となるアクシデントが発生。
そんな中、
直線で馬群から抜け出したトーホウライデンに、
外からソーユアフロストが襲い掛かりゴール前へ。
しかしトーホウライデンは最後まで前を譲ることは
ありませんでした。
ゴールの少し手前でガッツポーズを見せていた
鞍上・高橋悠里は、
ゴールの瞬間、大声で雄叫びが・・・。
その声はゴール前で写真を撮っていた
私にもはっきりと聞き取ることができました。
前走、クラスターカップは故障で競走除外となっていた
トーホウライデン。
しかし、その前の岩鷲賞制覇は
この馬の可能性を感じさせる内容でした。
その岩鷲賞が重賞初制覇だった高橋悠里は
同馬と共に重賞2勝目。
若さ溢れる騎乗で南部杯に挑んで欲しいものです。
JRAや他地区の馬が出走していなかったとはいえ、
テンショウボス以外の岩手の一線級メンバーが
顔を揃えた重賞競走の日であったにも関わらず、
この日の盛岡競馬場は閑散としていました。
ダートグレードレースの日のように、
フリーマーケットや屋台が出ていて、
場内が賑やかになっている訳ではないのは理解していますが、
それでも寂しさを感じずにはいられない1日だったように思えました。
岩手所属馬のみによる重賞競走の日に
何度も足を運んでいますが、
そのような日との比較で考えても、
この寂しさは一体何なのか?
現地で考え込んでしまいました。
盛岡競馬場~盛岡駅間の無料バスも
行き、帰りともに、
全く混雑している雰囲気はありませんでした。
どうしてこんなに来場者が減ってしまったのか?
その原因と思われる点について
象徴的な写真をご紹介しましょう。
盛岡競馬場名物「ジャンボ焼き鳥」が
これまでの350円から400円に、
この9月から値上げになりました。
全国的な物価高は、
この岩手にも暗い影を落としています。
特に「車社会」の岩手において、
現在のガソリン代の高さは
この地域の人たちには
かなり厳しい状況にあるに違いありません。
マイカーでの来場者が多い盛岡競馬場ですが、
ガソリン代の高騰により、
競馬場行きを控えている人も少なくないでしょう。
本当は競馬が好きなのですが、
今は「競馬」どころではない。
そんな人もきっとたくさんいるのではないでしょうか。
今回、盛岡に足を運んだ目的のひとつに、
難航が伝えられる県競馬組合と日本ユニシスとの
業務委託交渉についての情報入手、
というものがありました。
しかしこの競馬場の現状を見た場合、
守秘義務契約がどう、とか、
出走手当やレース体系をどうするか、とか、
民間委託がどう、とか、
そんな議論自体が既にズレてしまっているような
印象を受けました。
一連の交渉をやっている組合関係者も、
日本ユニシスの担当者も、
こうした現状を果たして見た上で
議論をしているのでしょうか?
いずれの側もかなり無責任な議論を
繰り返しているだけではないか?
そんな憤りを私自身は感じながら、
帰りの無料バスに乗り込みました。
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