（レポート）マーキュリーカップ（盛岡）現地レポート（2009.7.23）

７月２０日（月・祝）盛岡競馬場








この日の盛岡は前日までの雨がウソのように
晴れ上がり、
この２日間、雨で出来なかった
めんこいフリーマーケットも大賑わいを
見せていました。
夏の強い日差しの下で競馬が行われた
１日となりました。




２Ｒでマイネルコルンに騎乗した「フリー騎手」内田利雄が
３～４コーナーで前の馬に触れて落馬する
アクシデントがありました。
全く動かない（動かさなかった？）まま運ばれたこともあって、
場内は静まりました。
この記事を作成する時点で
情報を集めてみたのですが、
骨折などはしていないそうです。
運ばれた直後、胸の痛みを訴えている、
という話も聞きましたが、
ろっ骨などにも影響はない模様。
但し、しばらく安静にする必要があるとのこと。
１日も早く、「ピンクスマイル」を見せて欲しいのですが・・・。
（詳しい情報が入りましたら、お伝えします）


レース結果（ＮＡＲ公式サイトより）









４Ｒに「ハート流星馬」トレジャースマイルが登場。
最近は積極的にハナを奪う競馬が目立ち、
５戦連続で馬券圏内をキープするなど、
成績が安定しています。
この日も果敢にハナに立ち、粘り込んでの２着。
馬券の面でも楽しませてくれる存在になった感があります。

レース結果（ＮＡＲ公式サイトより）


それではメインレース、
マーキュリーカップの上位人気馬をご紹介します。




１番人気はスマートファルコン（ＪＲＡ）。
ダートグレードレース６連勝中です。
盛岡で連勝記録が伸ばせるのか、
その点に注目が集まりました。




２番人気はマコトスパルビエロ（ＪＲＡ）。
他のＪＲＡの有力どころが別定５８キロを背負う中、
５６キロというのは少々恵まれた印象もあります。




３番人気はエスケーカントリー（ＪＲＡ）。
ダービージョッキー、横山典弘の手綱捌きに、
盛岡のファンは注目しました。




ＪＲＡ勢が人気上位を独占する中、
地方馬でもっとも人気を集めたのはクインオブクイン（岩手）でした。
２００５年のクイーン賞２着、
２００７年のＴＣＫ女王盃、
昨年の名古屋大賞典で４着に入った実績のあるこの馬ですが、
今年、笠松でスプリング争覇、オグリキャップ記念を連勝して
岩手に移籍。
移籍初戦を圧勝して期待を集めています。
この日はパドックこそ大人しかったものの、
馬場に入るといつも通り、
気性の荒さを表に出してしまったクインオブクイン。
何とか地元・岩手の期待に応えて欲しいところです。


 



レースはマコトスパルビエロの逃げてスタート。
サカラート、スマートファルコンが
マコトスパルビエロを見る形でレースが進みます。




 



直線に入ってサカラートを交わしたスマートファルコン。
しかしマイペースで逃げているマコトスパルビエロを
最後まで捕まえることは出来ませんでした。
スマートファルコン７連勝ならず。
マコトスパルビエロが重賞初制覇となりました。
サカラートは３着、エスケーカントリーは４着、
クインオブクインは５着に敗れました。

レース結果（ＮＡＲ公式サイトより）










絶対的な存在と思われたスマートファルコンを破ったのは
マコトスパルビエロの鞍上・安藤勝己の技だったように思えます。
絶妙の逃げが実力馬の７連勝を阻みました。
前日のせきれい賞では
若い町田直希（川崎）の好判断でコスモバルクを破り、
この日はアンカツマジックが強敵を破る。
この２日間、盛岡で見たものは
「騎手」の存在感だったように思えます。