(レポート)ばんえいグランプリ(帯広)現地レポート(2010.8.20)
2010年8月14日(土) 帯広競馬場
この日の帯広競馬場は北海道らしい、
暑いのですが乾燥した夏、
といった雰囲気でした。
馬場水分は1.5%で始まり、
途中1.3%で、最終的には1.4%という状態。
馬群が見えなくなるほどではありませんが、
砂埃も上がっていましたので、
かなり乾燥していたのでしょう。
この日の帯広競馬場は来場者の多い1日となりました。
お盆休みというのも、もちろん理由の一つでしょう。
しかし、隣接するとかちむらも賑わいを
見せていましたので、
「とかちむら効果」もあったのではないでしょうか。
それではこの日の主なレース結果を
ご紹介します。
7Rスピードトライ賞は、
3歳以上の各馬が普段よりも軽い500キロ以下の斤量で
その「スピード」を競い合うという、
ばんえい競馬の新しい試みを感じさせるレースでした。
どの馬も第2障害でさえ止まらずにゴールを目指します。
非常に迫力がありました。
但し、ばんえい競馬の本質を考えた場合、
「スピード」をテーマとしたレースというのは
果たしてどうなのか?という点と、
荷物が軽すぎる故に力の差があまり出ず、
ゴール前も横一線になってしまう結果に
課題が残ったような気がします。
レースは4歳牝馬のサクラエビスが勝利。
ここ2戦シンガリ負けが続いた馬が、
この条件で浮上する形となりました。
レース結果(NAR公式サイトより)
10Rは2歳牝馬によるオープン戦、白菊賞。
第2障害を先頭で通過した
プリンセスヤヨイ(牝、岡田定一厩舎)が
最後まで押し切りました。
これで4戦3勝2着1回。
この世代の牝馬としては、
現時点で一歩抜け出した印象です。
レース結果(NAR公式サイトより)
メインの11Rとかちマッシュカップ(3歳以上、B1)は
西謙一騎乗のキョウエイボーイが人気に応えて勝利。
あと一歩の競馬が続いていましたが、
この日は最後まで後続に前を譲ることはありませんでした。
レース結果(NAR公式サイトより)
2010年8月15日(日) 帯広競馬場
前日と違い、
この日の帯広は雨が降ったり、止んだりの
天候でした。
馬場水分はメインレースの頃には3.6%にまで
なりました。
この日の帯広競馬場で注目を集めたのは
往年の名騎手(現調教師)たちによる腕比べ、
マスターズカップ。
現役時代を思い出させる手綱捌きで場内を沸かせました。
優勝はゴール前で追い込みを決めた西弘美調教師。
インタビューに答える姿、笑顔は、
現役時代と全く変わりがありませんでした。
9Rは前日のスピードトライ賞同様、
500キロ以下の斤量でのスピード比べとなった
スピードスター賞。
軽くなった馬場も影響してか、
ノンストップでの激しい叩き合いとなりました。
横一線のゴール前を制したのは
ワタシハスゴイ。
しかし、この方式は各馬の力差が出なくなってしまう分、
馬券検討がかなり難解なものになる気がします。
何らかの改善が必要な印象を受けました。
レース結果(NAR公式サイトより)
それでは夏のばんえい競馬名物重賞、
ファン投票で選ばれた馬達による競演、
ばんえいグランプリの上位人気馬をご紹介します。
1番人気はカネサブラック。
前走・北斗賞に続き、重賞連勝を狙います。
2番人気はフクイズミ。
今シーズンは旭川記念を制しています。
3番人気はばんえい記念馬・ニシキダイジン。
得意の高重量戦で巻き返しを図ります。
この日、最も雨が激しくなったのは、
ばんえいグランプリの時間帯でした。
雨がレースにも影響を与えます。
大方の予想では最初に第2障害をクリアするのは
ニシキダイジンだろうと見られていました。
しかしそのニシキダイジンを抑えて
最初に山を降りたのはナリタボブサップ。
上位人気の馬達よりも
軽い馬場ならこの馬の方が力を発揮します。
後続の馬達はなかなか差を詰めることができません。
ナリタボブサップがゴールする寸前で、
ようやく人気のカネサブラックが追い込んできましたが、
時既に遅し、といった状況。
ゴール板を先頭で駆け抜けたのは
ナリタボブサップ。
2着にカネサブラック、
3着にホクショウダイヤが入り、
ニシキダイジンは4着、フクイズミは6着に
それぞれ敗れました。
レース結果(NAR公式サイトより)
ナリタボブサップは2008年の北斗賞以来、
2年ぶりの重賞勝ちとなります。
今年のばんえい記念でも3着に入るなど、
ばんえいの重賞では常連とも言える存在だけに
少々意外な印象を受けました。
乾いた馬場での高重量戦になると
信頼度が下がる馬ですが、
こうして雨で軽い馬場になった時は
軽視してはいけない存在なのでしょう。
ばんえい競馬はこうした上位クラスの馬に
なればなるほど、
「キャラ」と呼んでもいいかもしれない程、
各馬に個性が出てきます。
重い馬場、高重量戦になると強い馬、弱い馬、
とにかく第2障害通過だけは速い馬・・・・等々、
そんな各馬の「キャラ」を考えながら、
馬券検討をするのも
楽しみのひとつと言えるかもしれません。
そんな楽しみ方を再認識させられた
今年のばんえいグランプリでした。
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