（レポート）日本テレビ盃（船橋）現地レポート（2010.9.25）

２０１０年９月２３日（木・祝）　船橋競馬場





前日まで厳しい暑さが続いていた首都圏が
この日から季節が一変したようになりました。
激しい風雨に見舞われ、
気温も急に下がりました。
馬場状態は途中から稍重となりました。








この日はダートグレードレースが行われるということで
屋台あり、ベストドレッサーコンテストあり、
予想イベントありと賑やかな１日になる筈でした。
しかしこの悪天候が水を差す形となってしまいました。








場内は１１月３日（水・祝）に行われる
ＪＢＣ２競走についてのＰＲ活動が盛んに行われています。
前日２２日（火）にも
ＪＢＣ指定競走が行われました。




前日２２日（火）の
船橋１０Ｒ船橋オータムダッシュ（ダート１０００メートル）は
ＪＢＣスプリント指定競走となっているレース。
地元・船橋のローレルウェルシュが好位から
差し切り勝ちを決めました。
重賞出走歴のない馬ですが、
本番と同じコース、距離での勝利だけに
この結果が本番のＪＢＣスプリントとどう関係してくるか、
興味のあるところです。


レース結果（ＮＡＲ公式サイトより）







 

既に報道等でもある通り、
船橋競馬場はＪＢＣに向けて
スタンド内のリニューアル工事が行われています。
「きれいになった」という報道もありますが、
私が見た限りでは
「きれいになったところもある」という表現が
正しい気がします。
予算等もあって出来る事も出来ない事もあるでしょうし、
現在も工事中の箇所もあります。
ＪＢＣをきっかけに出来る範囲で
快適な競馬場作りへの環境整備を進めて欲しいものです。




２３日（木・祝）は日本テレビ盃以外にも
交流戦がありました。
１０ＲはＪＲＡ５００万下との交流戦、ファビィサドル特別。
雨の中、前でレースを進めたＪＲＡのアイティヤマトが
優勝しました。
全３勝を南関東のレースで挙げています。


レース結果（ＮＡＲ公式サイトより）


メインレースは「Ｒｏａｄ　ｔｏ　ＪＢＣ」の
日本テレビ盃（Jpn２）。
ＪＢＣクラシックと同じコース、距離で争われる
重要な一戦となります。
上位人気馬をご紹介します。




１番人気は地元・船橋のフリオーソ。
前走で帝王賞を制して以来の一戦です。
課題はＪＲＡ勢よりも重い５８キロを背負う点でしょうか。
それでもＪＢＣクラシックに向けて負けられないところです。




２番人気はトランセンド（ＪＲＡ）。
意外にも地方競馬のダートグレードレースは
初参戦となります。
昨年のレパードＳを制しています。




３番人気はスマートファルコン（ＪＲＡ）。
重賞１０勝馬が武豊と初めてのコンビを組みます。






トランセンドとフリオーソの
どちらがハナに立つのか？
スタート直後は互いに牽制し合う場面もありましたが、
トランセンドの方が先頭に立ちました。
この２頭の直後をアドマイヤフジ（船橋）、
スマートファルコンが続きます。




 



トランセンドとフリオーソの競り合いは
直線に入っても続きます。
その直線でフリオーソがトランセンドを交わして先頭に。
トランセンドも食い下がりますが、
その差は次第に離れていきます。
ゴール板を過ぎた時、
その着差は２馬身１／２になっていました。
フリオーソが完勝です。
２着にトランセンド（、３着にスマートファルコンが入り、
人気通りの決着となりました。

レース結果（ＮＡＲ公式サイトより）












フリオーソと共にウイニングラン、
そしてスタンド前でガッツポーズを決めた戸崎圭太。
その表情には本番となるＪＢＣクラシックへ向けて
自信のようなものが感じられました。
フリオーソにとってはホームグラウンドで迎えるＪＢＣとなります。
その前哨戦をＪＲＡ勢よりも
重い斤量を背負って制した意味は
非常に大きいものがあるように思えます。