無傷の５戦５勝！！ポッドガイが鎌倉記念（川崎）を制して初の重賞タイトルを獲得（2015.10.21）

２１日（水）の川崎１１Ｒ鎌倉記念（Ｓ３）は
キャッシュフロー（船橋、６番人気）がハナに立ち、
ケイエスソード（川崎、８番人気）が追いかける展開に。
この２頭の直後に単勝オッズ２．５倍の２番人気馬アンサンブルライフ（浦和）と
単勝オッズ２．０倍の１番人気馬ポッドガイ（川崎）の２頭が続き、
レースは１コーナー、２コーナー、そして向正面へ。

アンサンブルライフの鞍上は的場文男騎手（大井）。
ポッドガイの鞍上は矢野貴之騎手（大井）。
この２人の騎手の向正面での判断が、
このレースの結果を大きく左右する形となった。

まず動いたのは的場文男騎手とアンサンブルライフの方だった。
前走は同じ川崎のダート１５００メートル戦で先手を奪い、
そのまま２着以下に２秒５差をつける圧勝劇を演じている。
「早めに動く」という的場文男騎手の判断は間違いとは言えないだろう。

だがレース後、ポッドガイの矢野貴之騎手は、
「目標にしていた（マークしていた）的場さんが先に動いてくれて助かった」
とコメントする。
このあたりは矢野貴之騎手がここ１～２年で急成長した理由というべきか。
アンサンブルライフが動いても、ポッドガイは慌てて動こうとはしなかった。
３コーナーではアンサンブルライフが先頭に並び、
内側でキャッシュフローが懸命に食い下がる。
この２頭を矢野貴之騎手とポッドガイは少し離れた３番手で見守っている。
恐らく矢野貴之騎手は「ここはまだ勝負に行くタイミングではない」
と判断していたに違いない。
前はアンサンブルライフとキャッシュフローが並んだまま、
レースは４コーナーから最後の直線へ。

最後の直線に入ったところで、
アンサンブルライフがキャッシュフローを振り切って先頭に。
そのアンサンブルライフに外からポッドガイが迫る。
２頭は叩き合いとなったが、脚色はポッドガイの方が上だった。
ポッドガイはゴール手前でアンサンブルライフを交わして先頭に。
矢野貴之騎手の「仕掛けを我慢する作戦」がまんまとハマる形となった。
最後はポッドガイがアンサンブルライフに１馬身１／２差をつけて
先頭でゴール板を通過した。
勝ちタイムは１分３６秒０（ダート１５００メートル、馬場状態は良）。
３着には最後の直線で追い込んできた
ワイヤトゥワイヤー（船橋、３番人気）が入った。

勝ったポッドガイはパイロ産駒の２歳牡馬。
これで今年６月のデビュー戦から無傷の５戦５勝という形で
初の重賞タイトルを獲得した。
デビュー戦から矢野貴之騎手が手綱を取り続けている。


レース結果（ＮＡＲ公式サイトより）