ミルコ・デムーロ騎手恐るべし！！初騎乗の牝馬・サンビスタでチャンピオンズカップを制す（2015.12.7）

６日（日）の中京１１Ｒチャンピオンズカップ（Ｇ１）は、
４コーナーから最後の直線に入ったところで
逃げるコパノリッキー（１番人気）の外にホッコータルマエ（２番人気）が迫り、
人気馬２頭による叩き合いという展開に。
この展開を予測していた人は多かったに違いない。
だがこの２頭の外から
ミルコ・デムーロ騎手騎乗のサンビスタ（１２番人気）が追い込んでくることを
予測できた人は少なかっただろう。
サンビスタは残り２００メートルのハロン棒付近で人気馬２頭を交わすと、
そのまま後続に１馬身１／２差をつけて、先頭でゴール板を通過した。
勝ちタイムは１分５０秒４（ダート１８００メートル、馬場状態は良）。
２着には人気馬２頭の内側からスルスルと伸びてきた
ノンコノユメ（３番人気）が入った。
ノンコノユメの手綱を取った
クリストフ・ルメール騎手はラチ沿いの空いたポジションを
巧みに突いて伸びてきたが、サンビスタとは脚色に差があった。
３着にはサウンドトゥルー（５番人気）が入り、
ホッコータルマエは５着、コパノリッキーは７着にそれぞれ敗れた。

サンビスタはスズカマンボ産駒の６歳牝馬。
昨年のブリーダーズゴールドカップ（門別）、ＪＢＣレディスクラシック（盛岡）、
今年のＴＣＫ女王盃（大井）、マリーンカップ（船橋）、
レディスプレリュード（大井）と、
これまでは地方競馬で行われた
牝馬限定のダートグレードレースで５勝を挙げているが、
ＪＲＡで行われた重賞競走、そして牡馬相手の重賞競走では勝ち星がなかった。
初めてのＪＲＡでの重賞勝利、牡馬相手の重賞勝利が
いきなりのＧ１タイトルとなった。
このレースは昨年も出走し、４着に入っている。
ミルコ・デムーロ騎手とは今回が初めてのコンビだった。
弟のクリスチャン・デムーロ騎手は２度騎乗し、
今年のＴＣＫ女王盃で勝利に導いている。

同馬の母ホワイトカーニバルは２００２年のフェアリーＳを制している。


レース映像はこちら（ＪＲＡ公式サイトより）