「KANKANの勝手に“陰の”MVP!」
をお送りしましょう。
まずは一人目の受賞者です
(受賞騎手)佐藤哲三
(受賞ポイント)29日(日)の東京10R日本ダービーをインティライミで2着
直線を追い込むディープインパクト・武豊にとって、
一番怖かったのはインティライミではなかったか。
他の騎手たちは皆、
ディープインパクトをマークする形で
反対に馬の力の差で振り払われてしまった格好。
その一方で佐藤哲三は内ラチ沿いを早めに抜け出して、
ディープインパクトを待つ戦術に出る。
追い込む騎手にとって前で粘り込まれた馬を差し切れずに2着というのは
一番悔いが残る負け方の筈。
私は基本的に「好きな騎手」を作らない主義ですが、
「どんなタイプの騎手が好きか」と聞かれたら、
迷わず「空気が読めない騎手」と答えます。
人気馬の騎手に「そんなところで動くな!」と思わせたりできる人、
そんな騎手の存在が競馬を面白くしてくれると思っています。
そしてもう一人、ご紹介しましょう。
(受賞騎手)小林淳一
(受賞理由)29日(日)の東京11R秋川特別をオートゼウスで3着。
ダービーは乗ってないじゃん!とのツッコミは受け付けません。
だってあってはならない事態が発生してしまったのですよ。
近5走掲示板にも載っていなかった馬が、
朝、単勝オッズを見たら2.5倍の1番人気ですよ。
(最終的には16.4倍で4番人気)
ダービーを11Rだと勘違いして
この馬の単勝をディープインパクトのつもりで買った人が
全国にどれほど多かった事か。
午後になってJRAが慌てて「ダービーは10Rです」という告知を
場内放送とターフビジョンに流していましたからね。
コバジュンにしてみれば、
余計なプレッシャーを感じながら、
オートゼウスに騎乗しなければならなかったのですから。
そのプレッシャーがいい方に出たのか、
好スタートを決めてすぐに好位に控える競馬。
直線でもラチ沿いを粘り込んで何とか3着確保。
間違えて単勝を買った人は救えませんでしたが、
複勝を買ってしまった人には喜ばれたのではないでしょうか。
ディープインパクトの複勝は110円。
オートゼウスは420円でしたからね。
JRA的にも多少は救われた気分だったのではないでしょうか。
コバジュン、GOOD JOB!!(笑)