夜の更新になってしまいました。
申し訳ありません。
今朝作成した「現地レポート」で、
ちょっと労力を使い果たしてしまいましたので、
競馬以外の話題でも。
安田記念の日に秋葉原で起きた
あの事件について書きましょうか。
まず、はじめにお断りを。
私はこの容疑者を擁護するつもりは
全くありません。
あれだけの事をやってしまったのですから、
非難されるのは当然ですし、
法に基づいて、然るべき刑罰を受けるべきでしょう。
そうでなくては亡くなった方、
そのご家族の方は納得できないでしょう。
(その刑罰を受けても、恐らく納得できないと思いますが)
ただ、その直後にサイト更新を休んだおかげで、
この事件について、メディアでの様々な報道、論評、
そしてネット上での様々な意見を目にすることが
出来たのですが、
そんな中でふと思ったことがあります。
「ここでコメントしている人たちは皆、
自分は彼と全く同じ事はしないと
言い切れるのだろうか?」
著名なコメンテーターから
ネット上に匿名で登場する人たちも含めて、
この事件について意見した人の多くに
そんな事を感じました。
「する訳ないじゃん」
という人もいるかもしれません。
でもホントかな?
私は自分も含めて、
少々疑問を抱いています。
人間が「感情」というものを持つ存在である以上、
何らかの環境に追い詰められたり、
突発的な事態に追い込まれたりした時に、
間違いを犯す可能性はゼロではない。
どんな人間でも他人を殺してしまう可能性を秘めている。
私はそう思います。
もちろん、その「間違い」は自分自身で
何とか食い止めようと努めなければならないでしょう。
またそんな「抑えられない感情」が表に出てしまう可能性も
個人差があるのだろうとは思います。
また人生経験が解決してくれる側面も
あるかもしれません。
でもどんな人間でも「可能性ゼロ」ではない、
と私は思っています。
メディアでもネットでも
そんな事を忘れて意見してしまっている人が、
結構いませんか?
何かそんな形での発言が多い気がして、
個人的には少々怖さを感じます。
同時に今まで自分が発した言葉、書いた文章の中にも、
そんなものが色々あったかも、
と思い、自分で自分が怖くなる部分もありますが・・・。
でもその怖さを無視しなければ進まない物事もあるから、
そんな発言を批判する資格もありません。
ただ自分の発言を止めて、
人の発言を見聞きする時間が長くあったが故に
そんな状況にかなり怖さを感じました。
自分の事を棚に上げてモノを言わざるを得ない時があるから、
余計に辛いですよね。
ある意味、無神経、無自覚でいられる方が楽かもしれない。
でもその事に気が付くと、
「無神経、無自覚」の怖さも感じます。
常に気を巡らせている訳にもイカンでしょう。
それでは疲れ果ててしまうし・・・。
自分が歩みを止めることで見えるモノというのは
少なからずありますが、
中にはこんな「気が付かなきゃよかったのに」と思う
発見もあったりして。
何の結論にもなっていませんが、
休んでいる間にふと考えた話ということで。