「キレイゴト」しか導き出せず・・・


当初は今週も遠征の予定でしたが、
体調面の不安
(というか、先週の疲労が抜けなくて)
により自重、
本日は「怠惰な土曜日」となっております(苦笑)。

せっかく時間ができましたので、
こんな話題でも。
このサイト上でどのように書けばいいのか、
自分でも未だに考えがまとまっていない話なのですが。

ボートピア建設計画:知事、設置に反対表明 「笠松競馬に重大な影響」/岐阜(毎日新聞)


笠松競馬を主催する岐阜県地方競馬組合を構成する
自治体のひとつ、
岐阜県岐南町に競艇の場外発売所、
ボートピアを建設・設置する計画が浮上しています。
この計画に対し、笠松競馬関係者から
同競馬の売り上げに影響を与えるとして、
建設・設置に反対の声が上がっているようです。
この毎日新聞の記事では、
古田肇・岐阜県知事も「反対」のようですね。

理由は違いますが、
「競馬」でも「場外」を設置しようとして、
近隣の住民だとか、地元自治体から
「反対」を受けて設置断念に追い込まれるケースが
あります。
その意味でも何とかならなかったかなあ、
という気がしないでもありません。
「競馬」も「競艇」も同じ公営ギャンブルです。
ギャンブル文化発展のためにも
仲良く共存共栄で行きましょうよ。

・・・・というのは全くの「キレイゴト」だろうなあ。
どう考えても笠松競馬にとってはいい材料とは思えません。
大井競馬と平和島競艇のように
大きなマーケットの中で客を奪い合うのならともかく、
あの地域の公営ギャンブル市場は
それほど大きなものではないでしょうから、
存続に関わる事態になる可能性は高いでしょう。

色々なことを考えてみました。
道営のAibaや兵庫の場外の中に、
競輪と隣接させる形で場外発売所が設置されている
ところがあります。
車券も、馬券も「場外」として売るノウハウに差はないでしょうから、
こちらはある意味、共存共栄出来ているケースと言えるでしょう。
同じように舟券と馬券は共存共栄できないモンでしょうか?
例えばこのボートピア内にも
笠松競馬の場外発売窓口を設ける事を
建設・設置の条件にする、などという方法はどうでしょうか?
あるいは笠松競馬場内に競艇の場外窓口を作るとか?
でも「競馬が競艇に食われる」分は確実に出てきますよね。
仮に開催日が異なったとしても
「昨日、ボートでやられてカネがなくなったから、
今日の馬は休み」
という客もいるのかもしれませんしね。

本来は「馬」も「ボート」もそれぞれが
その魅力を競い合い、
ギャンブル客の財布の中を奪い合うべきなのだと
思います。
でもその考えも現状では「キレイゴト」と言わざるを得ない
状況でしょうね。
どちらか一方が、あるいは両方が潰れる危険性は
高いでしょうし・・・。

競艇の事情はあまりよく分かりませんが、
公営ギャンブルの存在意義となっている
国家財政、あるいは地元自治体財政への貢献、
というタテマエを
何とか見直すことはできないものでしょうか?
「ギャンブル」という文化として
定着している側面もあるように思えるのですよ。
このサイトをご覧になる方で
日頃、馬券を買いながら国や自治体の財政を
意識している人って、どのくらいいます?
「負けた時の言い訳」にする程度じゃないですか?
今年の日本ダービーに登場した麻生総理に、
「日頃、国家財政へ貢献してくれてありがとう、
の一言ぐらい言えよ」
と馬券で負けた腹いせに思いましたが(笑)、
せいぜいそんなモンですよ。
それ以外で意識したのは、
昨年のマーキュリーカップの時に
地方競馬応援ネットワークの企画として参加した、
地震の義援金ぐらいかなあ・・・。

「ギャンブル」を「文化」として楽しむ人は
確実に存在します。
産業でもある訳です。
〇〇の監督官庁が☓☓省で、
▲▲は■■省で・・・、
などというのは、
「ギャンブル」を楽しむ側からすると
ドーでもいいのです。
「ギャンブル」というレジャーを
楽しんでいるのですから。
監督官庁とか主催者を構成する自治体とかが
バラバラで、
それぞれの利害が絡むが故に、
「そんな所に場外なんか建てられてしまうと・・・」
という話になるのはモッタイナイし、
何となく寂しい気がします。
でもこの考えもきっと「キレイゴト」なのでしょうけどね。

私は1年間に費やす「ギャンブル資金」のうち、
95%以上は「競馬」に注ぎ込んでいますので、
1%に満たない「競艇」が絡む話については
あまり詳しい事は書けません。
でもギャンブルはパチンコ、麻雀も含めて
何でもあり、
という方は既存メディア上、ネット上には
たくさんいらっしゃる筈。
更に言えば、
「競馬」に関してメディアで仕事をされている方の中には
「競艇」でも活躍されている方もおられます。
この問題についての見解を是非とも
お聞かせ頂けないものでしょうか?
というか、そんな方々の方が私よりも的確に
この問題について語れる筈なのですが。
私はこの話、色々考えてみたものの
「キレイゴト」的な結論しか、
導き出せそうもありません。

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プロフィール

菅野一郎
(かんのいちろう・本名同じ)
「もっと競馬をやりたいな」で、
「第1回Gallopエッセー大賞(2005年)」において、
佳作を受賞。
現在、競馬読み物Webサイト
「WEEKEND DREAM」管理人を務める。
時には厳しく、時には温かく愛情を込めて、「競馬の未来」を語ります。

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