「外国のお金持ち」と日本競馬
今日も更新が遅くなりました。
申し訳ありません。
毎日トラブル続きで・・・。
前日付の日記の話の続きを少々。
まあ、前日付の日記を書いた後で、
「競馬ニュース」の方に
こんな記事を書かなければならないのは
何とも間抜けだった気はしますけどね。
アドマイヤムーンのゴドルフィン移籍が基本合意 天皇賞・秋出走が条件(KANKANの競馬ニュース)
この件について、更に少々・・・。
前日付の日記で、
私が河村清明さんのブログ記事に
批判的な立場を取っているように
思われている方がいらっしゃるようですが、
そういう訳ではないのです。
一応、前日付でも
こう書いておいたのですが・・・。
―もっともその(「一口」やっている人の)立場を
代弁する人の存在は必要でしょうから、
批判覚悟で書いている可能性もありますけどね。―
週末、JRAの競馬場に足を運ぶ全ての人が
「一口」をやっているというのならともかく、
そうではない人も多い中で、
「一口」をやっている人間のエゴとしか
思えないような話を書くのは、
大手メディアに原稿を書く立場の人としていかがなものか?
という気持ちは私にもあります。
但し、その「一口」の税制問題で不利益を受ける可能性ある人の存在を
誰かが書いて、もっと大きな議論にしなければ、
という気持ちがあるのなら、
多少の批判は覚悟の上で、
そうしたメディアを持つ立場の人が書くという行動自体は、
それほどぶっ叩かれる性質のものではないでしょう。
世の中、全体を通してみれば「間違っている」と思っていても、
その間違いを無視して物事を主張しなければならないケースというのは
いくらでもある筈。
河村さんにとっては「ムーン・ダーレー・一口」に絡む話が
そうなのでしょう。
ネット上の様々なご意見を見ていると、
河村さんのこの記事と、
水上学さんのこの記事を同列で批判しているものを見かけますが、
レベルが全然違うと思いますよ。
河村さんの場合は海外の巨大資本から
「一口」という「庶民」
(「庶民」とは言えないクラブもあるような気がするけど・・・)
を守ろうとしているのが理解できますが、
(もちろんそれが正しいか、否かは別ですが)
水上さんの場合は何を守りたいのか、
全然見えてきません。
―ごくごくひと握りの、しかも外国の巨大資本が制圧する日本競馬は、
果たして理想像と言えるのだろうか。―
「外国の巨大資本」に侵食されるのは
「血統評論家」としての自分?
そんな訳はないよね。
ダーレーの馬の血統的な背景を調べるだけの話でしょ。
―私にとって競馬とは、もっと切実でいとおしいものである。―
それは「競馬」が水上さんにとって「切実でいとおしいもの」であるだけで、
そうは思わない人もたくさんいるのでは?
それ以前に競走馬に巨額の資本を注ぎ込む行為は、
「切実でいとおしいもの」ではないと何故言い切れるのか?
私にはその発想の方が全く理解不能ですね。
「一口」をやっておられる方、POGを楽しまれている方にとって、
「ダーレー」の存在は確かに何らかの形で影響を受けるでしょうが、
「競馬は馬券だ!!」という人には何の意味があるのでしょうか?
府中あたりでレースを見ていても
「明日は多摩川競艇に行こうか?それとも京王閣?」
的な話をしているオッサン達の会話を聞くことがあります。
そんなオッサン達に「ゴドルフィン」という単語は
どれほどの意味があるのでしょうか?
私も時々理解できなくなる事があります。
よく「今の日本の競馬は社台系の1人勝ちの状態だ」
という話が出ますよね。
でも馬券検討の時に、
この馬は吉田某氏の所有で、
こっちはノーザン何とかで産まれた馬で・・・、
とかイチイチ考えます?
いや、もしかすると私が考えないだけなのかもしれません。
現に馬券がロクに当たらないし(笑)。
東京ダービー(大井)の時なんか、
フリオーソをノーマークにして、
色々な人に「お前、チャレンジャーやな」と言われましたし(苦笑)。
でも本当にそうした点を意識すると
今よりも馬券で儲かるようになるのでしょうか?
もし今よりも馬券が当たるようになるのだとしたら、
競馬新聞というものは近走成績とか調教のタイムなどではなく、
その馬の馬主と生産牧場の名前を第一にチェックしなければ
ならないのかも。
特に「ダーレー」の「ダ」の字は必死になって探さねば・・・(笑)。
私の知人にG1(Jpn1)になると「外国人・地方所属騎手BOX」とか、
「サンデーサイレンス産駒BOX」とかを買う人がいますが、
今後は「ダーレーBOX」を買わなければいけないのでしょうなあ・・・。
そんなに出てくるのかな?
以前、「ダーレーがそんなに怖いとは思えない」と書いた事があります。
いくつか反論も頂きました。
でもダーレーが怖いか、怖くないか、なんて話は、
私にとっては別にどちらでも構わないのですよ。
常に出てきた馬の近走成績と、調教と、展開と、
ついでにオッズを判断材料にして
当たりそうな馬券を考えるだけなのですから。
考える際にどこかの国の石油王の馬も、
「一口」の馬も同じモノサシで考えるし・・・。
「だから、お前は馬券が当たらないんだよ」というツッコミは
あっていいと思いますよ。
でもそんな考え方で馬券を買っている人は
私以外にもたくさんいるのでは?
「一口」持っている人たちの応援馬券というのは
もちろん立派なJRAの売上です。
でもその売上の割合は全体のどのくらいなのでしょうか?
統計とかあるのかな?
私が見たことがないだけなのかもしれません。
でもその売上がJRAの経営を大きく左右するのだとしたら、
方法論の問題はありますが、
その数字をもっとアピールして、
メディア関係者も含めた多くの人たちの間で
議論した方がいいかも。
今から約10年前、私が某クラブの「一口」会員だった頃、
「こんな馬、来る訳ねえよ」
と複勝馬券すら買わずに、
他馬の馬券ばかりを買っていたことがあります。
(ちなみにその馬はホントに着外でした―笑)
さすがにそんな人は少数派だとは思いますが、
ホントにそんなに影響が大きいものなのでしょうか?
影響がゼロではないでしょうが、
安田記念だとか、スプリンターズSあたりでやってくる
香港の成金馬主が買う馬券の方が
案外、影響がデカい物だったりして・・・。
(こちらも年間トータルだと何とも言えなくなりますが)
だから水上さんが書く
―外国の巨大資本が制圧する日本競馬―
とか、
河村さんのブログにある
―「大衆の競馬」から「お金持ちの競馬」へ―
とか言われてもどうもピンと来ないのですよ。
せいぜい「変にオッズを動かすのだけはやめてね」
というぐらいか(笑)。
「一口」問題のように不利益を被りそうな人の救済、
という話には同意しますが、
「この国の競馬が進む方向」なんて話は
一部の利害関係者の立場だけで語られても
聞いていて眠くなるような議論が延々続くだけだと
私自身は思いますが・・・。
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