今はまだ沈黙すべきかもしれませんが

１１日（月）に東日本大震災から２年の日を迎えるということもあって、
テレビなどで「その後の被災地」についての話題が増えています。

被災地には震災以前から抱えていた問題があって、
その問題が震災によって更に浮き彫りとなったり、
場合によってはダブルパンチとなったりしているケースも紹介されたりしています。
もちろん震災によって生じた問題も大きいのですが。
現代社会は交通機関が発達していますから、
震災直後は被災地以外の地域でも物流等で様々な影響が発生しました。

「競馬」に関してはどう考えればいいでしょうか。
基本的には「楽しいもの」であり、
時には「人々に元気を与えるもの」ですから、
その存在価値が見直された側面もあるのかもしれません。
一方で震災以前からあった問題について、
震災によって語られることがなくなった問題もあるような気がします。
「解決した」のであれば問題はありませんが、
そうではなくて、単に震災によって語られなくなっただけで、
問題そのものは残されたままとなっているケースもあるのではないでしょうか。
そんな問題が被災地とは別のところで
最悪の事態を迎えてしまったケースもあります。

多くの方が犠牲となり、
今でも仮設住宅での生活を余儀なくされたり、
原発事故などの影響で故郷から遠く離れたところでの
避難生活が続いている方々が数多くいらっしゃる現状です。
そんななかで「競馬」についてこうした「問題点」「矛盾点」について指摘するのは
まだまだ勇気が必要です。
でもその「問題点」「矛盾点」に気付いている人は間違いなく存在します。
本当は言いたいけど、
「震災後」の状況を考えて我慢している人も少なくないですし。

「被災地の復興が遅れている」という報道があります。
だからこの「競馬」に関する沈黙は
あと１～２年は続くのかもしれません。
今は恐らくその方がいいのでしょう。
でもその先は震災前からあった問題が
震災後に「競馬」に関して起きた出来事と含めて、
一気に噴出しそうな予感を抱いています。
「競馬」に関わる人たちが震災後の「競馬」について語るプラスイメージなど、
一気に吹き飛んでしまうような現実や矛盾点を突き付けられるに違いありません。

その日が来るまで、私がこのサイトを続けているかどうかはわかりませんが・・・。