「分からない」だけでは何なので


15日(木)から16日(金)にかけて、
この「日記」、そして「競馬ニュース」へのアクセスが
大幅に増えています。

私・菅野が何らかの動きを見せるのでは?
あるいは私・菅野が何を語るのか?

そんな期待、あるいは冷やかしたい気持ちを持って
来ていただいた方がいたとしたら、
申し訳ありません。
未だに何を書いていいのか、分かりません。
書きたいこと、言いたいことは色々あるのですが、
書いてしまっていいのか、どうか、
ためらいを感じてしまう話ばかりなもので・・・。
でも無関係なネタで逃げるのも申し訳ないので、
こんな話題でも・・・。

笠松競馬の公式サイトでも
岩手競馬の存廃問題に触れられています。

平成18年度106日終了。(笠松競馬公式サイト)

―昨日から岩手競馬が風雲急を告げています、
岩手競馬の関係者に笠松けいばから
大きなエールを送り続けます。―

―2年前の丁度今頃、笠松けいばも同様の状態で
(内容に差はあるものの)廃止論が一人歩きし始めました。
全国のファンの皆様からのご支援と厩舎関係者の皆さんの
まさに身を削る努力のお陰で何とかその後の2年間、
競馬を続けることが出来ています。―

―この2年間、関係者の皆さんに重圧が覆い被さり、
先の見えない状況が続いています。
笠松けいばの状況は
とても楽観が出来るような状態にはなっていませんが、
確実に2年間、競馬を続けたという事実があります。―

―笠松けいばを応援していただき、足を運んでいただき、
楽しんでいただくファンの皆さんと、強い馬作りに
人生を賭けている人がいる限り
笠松けいばの歴史を閉じることは出来ません。―

引用が長くて、申し訳ありません。
私が笠松競馬場に初めて足を運んだのは1994年の
全日本サラブレットカップの時でした。
優勝したのは愛知のマルブツセカイオー。
この馬を知らなくても2着がトミシノポルンガ(笠松)だった、
と書くと、どんな時代だったかイメージできる、
という方もいるかもしれません。
JRAのテレビ愛知オープンを勝った馬でしたからね。
あの当時の笠松競馬場は、
今よりも活気はあったかもしれません。
でも今と同様、小さくて素朴な競馬場でした。
だから存廃問題が発生して、
組合関係者や厩舎関係者が予算がない中、
手弁当でファンサービスに取り組む姿を見た時、
あまり違和感を感じませんでした。
むしろ笠松の素朴さと温かさが現れているような
そんな印象を受けました。

一方の岩手競馬。
オーロパークが出来た1996年から
盛岡には何度も足を運んでいます。
いつも抱いていた印象は
「地方競馬がここまでやってしまうなんて・・・。」
競馬場そのものの豪華さはもちろん、
ダートグレードレースの度に行われていたイベント等を
見ながらいつもそんな事を考えていました。
確かにJRAの真似だったかもしれません。
でもJRAへの対抗意識のようにも思えました。
だから、そんな環境が楽しかったのも事実です。
だから何度も足を運びました。
そんな環境が高コスト体質を生み、
今日の事態に至った側面はあるでしょう。
でもそんな要素を望んだ岩手競馬のファンは
少なくなかったように思えます。
私自身もそんな期待を抱きながら、
オーロパークに足を運んだ側面がある事は否定できません。

「あり懇」が出来て、
岩手競馬に存廃問題が浮上してからの2年間、
増田寛也岩手県知事が立て直しを表明した2年間、
こうした傾向にメスが入る雰囲気はあまり感じられませんでした。
ダートグレードレースに「レースクイーン」まで登場していましたし・・・。
ある意味、「立て直し」の姿勢に
「本気さ」を疑われても仕方がなかったような気がします。
でもそんな高コストなものを望んだ岩手競馬のファンもいたような・・・。
私も密かに期待していた部分はありましたしね。
笠松のような形での努力をするべきだったのでしょう。
でも「岩手らしさ」が消える事への違和感が関係者はもちろん、
馬券を買いにきた側にも少々あったような・・・。
だから正面入口の馬像の脇にある噴水の水を止める、
といったような小手先での経費節減のようなものしか
なかったように思えます。

今、「存続派」の多くが期待している
「奥州市単独開催」「水沢競馬場のみでの開催」の場合、
笠松競馬のような事をやらなければいけません。
かつての豪華さを追い求めてはいけないでしょう。
でもこれまでの岩手競馬はその豪華さを求められていたような、
そんな雰囲気があったのでは?
と私は感覚的に思っています。
もちろんその雰囲気は批判の対象となるべきでしょう。
その批判をするのは簡単です。
でもこれまでそんな岩手競馬で楽しんできた私が、
安易にその批判をしていいものか、どうか・・・。
だから歯切れの悪いものの言い方しかできずにいるのです。

この「高コスト体質」の中には、
地元メディアに対するコンテンツ制作の為の資金提供、
という要素も含まれているかもしれません。
でもそのおかげで、
岩手のテレビ局、ラジオ局には、
いい競馬番組がたくさん出来たような気がします。
その中のひとつ、FM岩手の「勝ちそー」の16日(金)放送分が
いつものようにネット上で公開されています。

岩手競馬勝ち馬総研「勝ちそー」3月放送分

融資案否決の件、岩手競馬の現状、今後の動向などが、
丁寧に語られています。
「存続派」寄りに作られている感はありますが、
現状把握の面では非常に参考になると思います。

そう言えば「勝ちそー」はどうなってしまうのだろう・・・。
ネットでしか聞いたことのない番組ですが、
とても大好きだったのですが・・・。

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プロフィール

菅野一郎
(かんのいちろう・本名同じ)
「もっと競馬をやりたいな」で、
「第1回Gallopエッセー大賞(2005年)」において、
佳作を受賞。
現在、競馬読み物Webサイト
「WEEKEND DREAM」管理人を務める。
時には厳しく、時には温かく愛情を込めて、「競馬の未来」を語ります。

※「プロフィール詳細・経歴」もご覧ください

私・菅野へのご連絡は以下のメールアドレスまでお願いします。
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