あえて書きます　「競馬」は「格闘技」ではありません！！

普段は「競馬・極私的勝負メモ」で当たらない予想をアップしてから
この日記を書くのですが、
今朝は順番を変えて、この日記を先に書いております。
Ｇ１デーなのに申し訳ありません。
昨夜の「新・競馬ニュース」にアップした、
この記事についてどうしても書きたかったもので。


国分恭介騎手が走行妨害で騎乗停止／被害馬は落馬・競走中止となるも加害馬は失格にはならず（新・競馬ニュース）


パトロールビデオについてもリンクしておきましょう。

パトロールビデオはこちら（ＪＲＡ公式サイトより）


今年１月から導入された新ルールについて、
私はこれまで色々と批判してきました。
これまでは「昨年までなら降着」というものが「降着なし」とジャッジされた、
というケースばかりでした。
「その走行妨害がなければ被害馬が加害馬に先着していたか、否か」という「程度問題」を、
ＪＲＡの裁決委員に悪用されていた感があったのですが、
誰が見ても明らかな「落馬・競走中止」でも加害馬が失格にならないなんて・・・。

「新・競馬ニュース」でも書いた通り、
「失格」の場合は以下の点が基準となるようです。

「極めて悪質で他の騎手や馬に対する危険な行為によって、
競走に重大な支障を生じさせた」

どういうケースが「極めて悪質」なのでしょうか？
「故意か？過失か？」などという、
本来は当事者の心の中の問題について、
無理矢理にでもジャッジするのが裁決委員の仕事の筈なのですが・・・。
今、この日記を書いている時点では、
被害馬のシゲルワシザと鞍上の菱田裕二騎手は「異状なし」とのこと。
でもこのアクシデントで人馬が負傷する可能性もゼロではなかった筈。
誰かが大怪我をしない限りは「極めて悪質」という判断にならないのでしょうか。
それとも大怪我をする人馬が出ても・・・？

今回は馬券とは関係がない、下位入線馬が対象だったから、
あまり大きな騒ぎにはなっていません。
でも馬券圏内でも同様の事態が発生する可能性はあり得ます。
こんなジャッジでは、
多くの人が懸念する「ヤリ得」が発生する可能性が高くなるだけではないでしょうか。
周囲の人馬がどんな目に遭ったとしても、
「やったモン勝ち」になる可能性が高いのですから。

「競馬」はいつから「格闘技」になったのでしょうか？
確かに一部の関係者には「敢闘精神」を求めたい時もありますが、
危険行為を犯してまで「勝ち」にこだわる姿勢は論外だと思います。

しかしこの裁決を見る限り、
ＪＲＡはこうした姿勢を容認しているとしか思えません。
「国際基準」とかそんなモノは知ったこっちゃありません。
ＪＲＡの裁決委員がやっていることは、
そんな「国際基準」や「程度問題」を「言い訳」「悪用」した「責任逃れ」に過ぎないのです。

それにしても、
この件をどの競馬メディアも全く問題にしなくなってしまいました。

呆れてモノをいう気にもならなくなってしまったのか？

それともＪＲＡに飼い慣らされてしまったのか？

情けないです。
今日の天皇賞・春で似たような事態が発生するかもしれないのに・・・。
馬券圏内で同様の事態が発生するまで黙っているつもりなのですか？
いや、勝ち馬が他馬の走行を妨害して、
予後不良とな馬や大怪我をする騎手が出ても、
何も言わずにスルーするつもりなのかもしれませんね、この人たちは。

私はこの「格闘技競馬」には「ＮＯ」と言い続けたいと思います！！