そんなゴールデンウィークだったりして

以前、この日記で本日２９日（月・祝）にＪＲＡ福島の代替競馬が行われることについて、
名古屋のかきつばた記念と日程が重なることを懸念する地方競馬ファンの声がある、
という話を書きました。
でも改めて考えてみると、
この日に福島の開催がなかったとしても、
水沢で留守杯日高賞、高知で福永洋一記念という、
二つの重賞競走が組まれていたのですよね。

ダートグレードレース当日に、
他地区でも重賞競走が組まれるケースは珍しくありません。
しかし、福永洋一記念は地方競馬の中でも注目度の高いレースです。
普段はＪＲＡの馬券しか買わない人でも、気になる人もいるでしょう。
そして留守杯日高賞は
「ＧＲＡＮＤＡＭＥ－ＪＡＰＡＮ２０１３」の一戦として位置付けられている
交流重賞でもあります。
今年のかきつばた記念は、
元々他のレースに興味を奪われかねない要素があったようです。

どの地方競馬主催者も

「競馬場は違っても、地方競馬主催者同士で協力して、
存続の道を模索していきましょう！！」

と表向きは言いますが、
現実にはそれぞれ台所事情が異なるのですから、
どうしても「パイの奪い合い」「サバイバル」になるのが現状でしょう。
その現状にＪＲＡの「地方競馬ＩＰＡＴ」が加わった事で、
その「パイの奪い合い」はより激しいものになっているような気もします。

先日、ある大手新聞社サイトに名古屋競馬の存廃問題に関する記事が出ていましたが、
一部の自治体のみでの「存廃」に関する議論をいつまで続けるつもりなのでしょうか？
名古屋とか、高知とか、岩手とか、
そんな狭い単位で議論をする段階は既に終わっている筈なのですが、
この状況では、「廃止が発表された競馬場の"思い出馬券"なんか買うな」という、
某評論家・ライター氏の発言も間違いとは言い切れなくなってしまうし・・・。

先日、「ゴールデンウィークって何？」と書きましたが、
そんな「将来のない現状」について考える時間にするべきなのかもしれません。