凱旋門賞で感じた「2年前」
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スプリンターズSの現地レポートをアップしました。
(レポート)スプリンターズS現地レポート(新KANKANの競馬ニュース)
「新競馬ニュース」ですが、
凱旋門賞の結果を一部間違えてお伝えしておりました。
最近、ミスが多くて申し訳ありません。
で、その凱旋門賞の話を少々。
ザルカヴァが強かったという話、
メイショウサムソンが道中の不利もあってか、
10着という結果に終わった話、
その他にも色々ご意見等がネットで出ています。
今後、日本馬の海外遠征はどうあるべきか?
特に凱旋門賞にはどう挑むべきか?
についても議論があるようですが、
それは他に任せるとして私は少し別の視点で。
2年前のディープインパクト参戦の時とは違い、
地上波での中継がなかった点、
(関西地区では録画放送はあったようですが)
JRAがウインズなどでPVを実施しなかった点に
一部で批判がありました。
私も同感です。
あの当時と比べると今回の凱旋門賞は
日本では盛り上がっていなかったような気がします。
でも個人的には何となく、
この位の注目度でちょうど良かったのでは、
と感じる部分もあったりします。
2年前のディープインパクトが
凱旋門賞で残したあの結果、
もちろんレース後の禁止薬物発覚、そして失格までを
含んでの「結果」ですが、
もしこれが今年のメイショウサムソン程度の
盛り上がりだったら、
同様の結果になっていたでしょうか?
少なくとも禁止薬物云々の話はなかったのではないか?
どうもそんな気がしてなりません。
確かにあの馬はロンシャンの舞台に立つ事を
期待されていました。
それどころか、「優勝」までも期待されていました。
事前に何があっても「回避」は許されなかった訳で・・・。
そりゃ「回避」は誰もが望んでいない結果だったとは
思います。
もちろん、当事者に聞かなければ分からない話で
推測の域を出ませんが、
たとえどんな事態でも「回避」は許されない状況
だったのではないでしょうか?
寝ワラに薬品をぶちまけてしまった時点で、
あるいは薬品を使わなければならなかった時点で、
もし当時のディープインパクトではなく、
今回のメイショウサムソンだったら、
「回避」という決断はできたのでは?
もちろん、それは苦渋の決断であることは
いうまでもありませんが・・・。
というのも、
グリーンチャンネルで流れた
松本好雄オーナーのレース前のコメントに
「この場(凱旋門賞)に馬を送り込める喜び」
を感じた時、ふと思ったのです。
我々はもっとこうした挑戦は当事者たちのものとして
一歩引いて見なければならないのではないでしょうか?
ロンシャンという舞台に自分の馬が、
そして自分の勝負服を着た騎手がいる。
それはオーナーの自己満足に過ぎないかもしれません。
でもこのメイショウサムソンという馬に関してかかる
様々な費用は恐らく松本さんがほぼ全て負担してきたに
違いありません。
恐らくロンシャンまでの渡航費用もね。
一方で見ている我々はメイショウサムソンが勝とうが、負けようが、
そこには何のリスクもありません。
そんな我々がこの10着という結果に言える事って
どの程度でしょうか?
この結果が日本の「馬産」の評価に関わる「生産者」の
立場なら話は別ですが、
旅行気分で現地に飛んだ人、
家でテレビで見ていた人にそれほど多くは言えないでしょう。
ディープインパクトの時は
みんなでその範囲を踏み越えてしまった気がします。
その影響が当事者たちにも出てしまった。
今年のメイショウサムソンの様子を見ながらそんなことを
感じています。
お前、あの時と言ってることが違うじゃないか?
というご指摘もあるかもしれません。
でも当時は私もこの点に気が付いていませんでした。
そのご指摘は認めます。
ただ、今年の凱旋門賞に
「物足りなさ」を感じる声が多いですが、
私自身はその声にこそ、
違和感を覚えるので少し書いてみました。
競馬に限らず、
北京オリンピックとかにも共通する
話のように思えるのですが・・・。
時間が足りないのでこの話、
別の機会に更に、ということで。
(レポート)スプリンターズS現地レポート(新KANKANの競馬ニュース)
「新競馬ニュース」ですが、
凱旋門賞の結果を一部間違えてお伝えしておりました。
最近、ミスが多くて申し訳ありません。
で、その凱旋門賞の話を少々。
ザルカヴァが強かったという話、
メイショウサムソンが道中の不利もあってか、
10着という結果に終わった話、
その他にも色々ご意見等がネットで出ています。
今後、日本馬の海外遠征はどうあるべきか?
特に凱旋門賞にはどう挑むべきか?
についても議論があるようですが、
それは他に任せるとして私は少し別の視点で。
2年前のディープインパクト参戦の時とは違い、
地上波での中継がなかった点、
(関西地区では録画放送はあったようですが)
JRAがウインズなどでPVを実施しなかった点に
一部で批判がありました。
私も同感です。
あの当時と比べると今回の凱旋門賞は
日本では盛り上がっていなかったような気がします。
でも個人的には何となく、
この位の注目度でちょうど良かったのでは、
と感じる部分もあったりします。
2年前のディープインパクトが
凱旋門賞で残したあの結果、
もちろんレース後の禁止薬物発覚、そして失格までを
含んでの「結果」ですが、
もしこれが今年のメイショウサムソン程度の
盛り上がりだったら、
同様の結果になっていたでしょうか?
少なくとも禁止薬物云々の話はなかったのではないか?
どうもそんな気がしてなりません。
確かにあの馬はロンシャンの舞台に立つ事を
期待されていました。
それどころか、「優勝」までも期待されていました。
事前に何があっても「回避」は許されなかった訳で・・・。
そりゃ「回避」は誰もが望んでいない結果だったとは
思います。
もちろん、当事者に聞かなければ分からない話で
推測の域を出ませんが、
たとえどんな事態でも「回避」は許されない状況
だったのではないでしょうか?
寝ワラに薬品をぶちまけてしまった時点で、
あるいは薬品を使わなければならなかった時点で、
もし当時のディープインパクトではなく、
今回のメイショウサムソンだったら、
「回避」という決断はできたのでは?
もちろん、それは苦渋の決断であることは
いうまでもありませんが・・・。
というのも、
グリーンチャンネルで流れた
松本好雄オーナーのレース前のコメントに
「この場(凱旋門賞)に馬を送り込める喜び」
を感じた時、ふと思ったのです。
我々はもっとこうした挑戦は当事者たちのものとして
一歩引いて見なければならないのではないでしょうか?
ロンシャンという舞台に自分の馬が、
そして自分の勝負服を着た騎手がいる。
それはオーナーの自己満足に過ぎないかもしれません。
でもこのメイショウサムソンという馬に関してかかる
様々な費用は恐らく松本さんがほぼ全て負担してきたに
違いありません。
恐らくロンシャンまでの渡航費用もね。
一方で見ている我々はメイショウサムソンが勝とうが、負けようが、
そこには何のリスクもありません。
そんな我々がこの10着という結果に言える事って
どの程度でしょうか?
この結果が日本の「馬産」の評価に関わる「生産者」の
立場なら話は別ですが、
旅行気分で現地に飛んだ人、
家でテレビで見ていた人にそれほど多くは言えないでしょう。
ディープインパクトの時は
みんなでその範囲を踏み越えてしまった気がします。
その影響が当事者たちにも出てしまった。
今年のメイショウサムソンの様子を見ながらそんなことを
感じています。
お前、あの時と言ってることが違うじゃないか?
というご指摘もあるかもしれません。
でも当時は私もこの点に気が付いていませんでした。
そのご指摘は認めます。
ただ、今年の凱旋門賞に
「物足りなさ」を感じる声が多いですが、
私自身はその声にこそ、
違和感を覚えるので少し書いてみました。
競馬に限らず、
北京オリンピックとかにも共通する
話のように思えるのですが・・・。
時間が足りないのでこの話、
別の機会に更に、ということで。
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