こんな騎手をもっと見たい
更新が遅くなりまして申し訳ありません。
ダービージョッキーとなって、
藤崎奈々子嬢とツーショットの戸崎圭太です。
6日(水)は「裏の顔」稼業はお休みして
大井競馬場で恒例の東京ダービー観戦。
例によってプラネットルームにいたのですが、
今年も山野浩一さんをはじめ、
様々な方々の姿をお見かけした1日でした。
そのダービーですが、
ゲートが開いた直後にトップサバトンが大出遅れ。
「競馬ニュース」にも書きましたが、
最近の御神本訓史を象徴しているような・・・。
羽田盃では乗る事が出来ず、
東京ダービーでは何とか戻ってきた手綱だったのに・・・。
最終レースのパドックにいた人の話だと、
ここ10年、大井では聞く事が出来なかった
野次、罵声が飛び交っていたのだとか。
(私はその場にいませんでしたので、
人から聞いた話ですが。)
益田から大井にやってきた時は
「天才・御神本」だったのに・・・。
プラネットルームもため息に包まれました。
トップサバトンをノーマーク、という暴挙に出ていた私は
他の人には見えないように小さくガッツポーズをしていましたが(笑)。
でもレースが4コーナーに差し掛かった時には、
他の人の目など気にすることなく、
思わず声が出てしまいました。
「マトバー!!粘れ!!」
たとえ内田博幸が南関東で500勝しようとも、
「大井の顔」と言えばこの人、
と評する人が少なくない名手的場文男。
そんな「名手」がこの東京ダービーを勝てないというのは
普段、それほど大井に足を運ぶ機会が多くない私でも
注目してしまう話。
その的場文男が騎乗馬ロイヤルボスを巧みに操り、
先頭で直線に入ってくるではないですか。
もしやついに・・・?
しかしその外から羽田盃2着馬、アンパサンドが並んでくる。
ロイヤルボスは羽田盃6着。
当時、勝ち馬からは1秒7も離されていました。
力の差は歴然・・・。
しかし的場文男は懸命に馬を追います。
アンパサンドとの差はなかなか広がりません。
勝てなくてもせめて2着に粘って欲しい。
しかし、更に外からあのダーレージャパン所有馬フリオーソが・・・。
この2頭とは明らかに実力の差がありました。
でも的場文男は追い続けます。
懸命に2頭に食らいつきます・・・。
結果は3着。
クビ+3/4馬身差でした。
フリオーソもノーマークだった私の馬券は外れました。
でも凄いモノを見たような気分になりました。
的場文男が馬を追う姿は「ダービーへの執念」そのものでした。
恐らくロイヤルボスに他の騎手が乗っていたら、
3着に来るなどという事は
とても考えられなかったように思えます。
騎手の「勝ちたい」気持ちが伝わってくる騎乗ぶり、
というものを見たのは本当に久しぶりのような気がしました。
レースに乗っている騎手が皆、
そのレースで勝ちたいと思うのは当然でしょう。
でもその「勝ちたい」気持ちがこんなに伝わってくる乗り方を見たのは、
いつ以来のことでしょうか?
明らかに能力面で見劣る馬に乗ってのものですから、
更に感動してしまったのですが・・・。
中央競馬ではもちろん、
地方競馬でもここまで「勝ちたい気持ち」が伝わる乗り方をする騎手を
この日、大井で目にする事になろうとは・・・。
的場文男さん、さすがは「大井の顔」と呼ぶべき男です。
素晴らしいです。
いいモノを見せてくださいました。
ありがとうございます。
来年こそは是非とも悲願のタイトル獲得を!!
きっとこの人はジャパンダートダービーを勝っても、
JRAのG1(Jpn1)を勝っても、
この東京ダービーを勝たなければきっと納得しないでしょう。
そんな凄くいいモノを見てしまった
この日の私KANKANなのでありました。
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