5年ぶりの現地観戦


mixiチェック
本日は更新作業が遅くて申し訳ありません。
現在、自宅アパート近くの某コーヒーショップでこの日記を書いています。
それでは有馬記念当日、27日(日)の話でも。

有馬記念を現地で観戦したのは
ヴィクトワールピサが勝った2010年以来となります。
その後は年末というと「有馬記念どころではない」という年が続いただけに、
こうして有馬記念を生で見ることができたということは、
「競馬Webサイト管理人」としての自分を少しずつ取り戻している、
ということなのでしょう。

有馬記念当日の中山競馬場は、5年前と一緒でしたね。
朝5時だというのに、既にトンデモナイ人の数で溢れていたり、
人が多すぎて、パドックに行くのも一苦労で、
昼飯抜きでレースを見る羽目になってしまったり・・・。
有馬記念の発走前に、15時現在の来場者数が発表されたのですが、

121,319名


来場者数は12万人を超えていたようです。
私のホームグラウンド、東京競馬場と違って、中山競馬場は狭いのに・・・。
しかも昨年、
「グランプリロード」を作るのにスタンドを1つ取り壊したというのに・・・(笑)。

でもこれが有馬記念なのです。
有馬記念を生で見たことがない、という方にとっては、
あまりよく理解できない世界かもしれません。
取材章を持って業務エリアを駆け回ることが出来る
報道関係者には語ることができない、
身動きが取れない場所で
「歴史に残る名勝負を何とかして目に焼き付けよう」
とイレ込むファン達が作り出す独特の雰囲気を、
5年ぶりに味わうことができました。
本当に帰ってきたんだな、オレ・・・。

有馬記念を制したのは、
吉田隼人騎手騎乗のゴールドアクターでした。

ゴールドアクターと吉田隼人騎手

吉田隼人騎手

ゴールドアクターはスクリーンヒーロー産駒。
スクリーンヒーローと言えば、
2008年にアルゼンチン共和国杯を勝って挑んだジャパンカップで
G1初制覇を果たし、多くのファンを驚かせた馬ですが、
産駒のゴールドアクターは
同じアルゼンチン共和国杯から有馬記念制覇ということになりました。
大舞台で急に主役に躍り出るところまで遺伝するとは・・・。

吉田隼人騎手もこれがG1初制覇。
初めてのG1勝ちが有馬記念、という騎手もなかなかいませんよね。
彼がデビューした頃、兄の吉田豊騎手について、
「目標でも何でもない」と言い切り、
ファンの中にも「兄貴より上手い」と評価する人もいたのですが、
なかなかG1を勝てず、兄を超えることができないまま、
12年目のシーズンを終えようとしていました。
でも有馬記念のタイトルを先に手にしたのは、弟の吉田隼人騎手の方でした。
嬉しそうでしたね。


最終レース後のイベントで、
北島三郎さんが歌ってしまうというサプライズが・・・。

歌う北島三郎さん

もう紅白歌合戦では見ることができない人だというのに、
競馬場ならこうして歌ってくださるのです。
凄いな、競馬って(笑)。
ゴールドシップの引退式を待っていた横山典弘騎手も急遽駆け付け、
(この日、キタサンブラックの手綱を取っていたのは横山典弘騎手でした)
大変な盛り上がりとなりました。

そして、そのゴールドシップの引退式についても、
写真を何枚かアップしておきましょう。

引退式でのゴールドシップ

ゴールドシップの手綱を取った内田博幸騎手、横山典弘騎手、岩田康誠騎手も参列

口取りへの参加を拒むゴールドシップ

有馬記念で手綱を取った内田博幸騎手がインタビューを受けている最中に、
ゴールドシップが急に嘶き、
その声に反応した内田博幸騎手が涙ぐんでしまう場面がありました。
さらにゴールドシップは口取りの時、関係者の列に参加することを拒み、
その姿がゲート入りを手こずらせた天皇賞・春の時に良く似ていたために、
「ゲート再審査だな」というジョークが
場内のファンから飛び出してしまったり・・・(笑)。

この引退式ですが、最終レースが終わり、真っ暗になる時間帯だというのに、
中山競馬場にはこんなに多くのファンが残って、
その様子を見守りました。

場内にはまだこんなに多くのファンが

改めて書くまでもない話かもしれませんが、
多くのファンに愛された馬だったのですね。

いつも私の予想をご覧頂いている方なら、お気付きかと思いますが、
私はある時を境に、ゴールドシップが出走するレースにおいて、
この馬の戦力評価をせずに、
黙って「出てきたら買う」ということにしていました。
「コース適性」「前走」「調教」などといったファクターでの予想が
これほど無意味な馬は、ちょっと他にはいない気がします。
真面目に走れば、物凄く強いのですが、走る気になってくれない時は・・・。
で、今回はその「やる気スイッチ」がオンなのか?それともオフなのか?
という点については、馬券を買う時点では誰にもわかりません。
だから「出てきたら買う」しか方法がなかったのです。
変に買い目が増えるし、迷惑だよなあ、とか思いつつ・・・(笑)。
「ファンの買い目を増やす馬」というタイプの名馬は、
今後もなかなか出てこないだろうなあ。
忘れることの出来ない馬になりそうです。

この馬の父親であるステイゴールドという馬も
とても印象に残る馬でした。
なかなか勝てない「イマイチ君」だったのに、
最後に香港でカッコ良くG1を勝ってしまったりなんかして・・・。
でもこういう馬が種牡馬としては果たしてどうなのだろう?
と思っていたら、
このゴールドシップやオルフェーヴルといった
スターホースをターフに送り出してくれました。
しかも、ただ強いだけではなく、何かと関係者やファンを悩ませる、
強烈な個性を持つ馬が出てきてしまうとは・・・。
オルフェーヴルにも言えることですが、
ゴールドシップの産駒にもこうした個性は受け継がれるのでしょうか?
そう考えると産駒のデビューが楽しみになりますよね。

私はゴールドシップが勝つ姿を生で見ることはできませんでした。
勝ったレースはいずれも自宅でテレビ観戦していたレースばかりです。
生で見ていた今年のAJCCも「やる気スイッチ」が入らないまま、
7着に敗れてしまったし・・・(笑)。
でも最後に内田博幸騎手とのコンビで、
あのロングスパートを生で見ることができたので、とても満足しています。

ゴールドシップよ、お疲れ様。
長生きして、個性的で強い産駒をたくさん見せてくれることを期待します。

  • Yahoo!ブックマークに登録
  • Google Bookmarksに登録
  • はてなブックマークに登録
  • del.icio.usに登録
  • livedoorクリップに登録
  • Buzzurl(バザール)に登録

関連記事

5年ぶりの現地観戦
本日は更新作業が遅くて申し訳ありません。現在、自宅アパート近くの某コーヒーショッ...
踏み切ってジャンプ!!
中山競馬場におります。明日は有馬記念ですが、その前に中山大障害もお忘れなく!!と...
ということで、川崎にいました
こんな写真をアップしつつ、「メリークリスマス!!」なんて書くと、きっと別の人のブ...
それほど寒くなかったような・・・
本日も某外出先からの日記です。前日付でも書いた通り、9日(水)は船橋競馬場におり...
そんな方法はない(笑)
前日付の日記で紹介した浦和競馬場の大型ビジョンですが、2日(水)に取材で訪れてい...
ジャパンカップ終了
私と同世代の方だと「ロンジン(LONGINES)」のロゴを見て思い出すのは、競...
「発見」というよりも「再認識」
写真は最終レース後、東京競馬場のパドックで行われた、レース回顧のイベントに登場...
無理をしなければ・・・
月日の流れは早いものでして、 次回の浦和競馬は12月に入ってしまうのですね・・・...
夏が終わる
斎藤工さんよ。剛力彩芽さんよ。 オレ、全く「いい夢」をみることができないのですけ...
ハートビートナイター初体験
JR南船橋駅方面と「ららぽーと」を結ぶ歩道橋で写真を撮っていた時のこと。「ららぽ...

プロフィール

菅野一郎
(かんのいちろう・本名同じ)
「もっと競馬をやりたいな」で、
「第1回Gallopエッセー大賞(2005年)」において、
佳作を受賞。
現在、競馬読み物Webサイト
「WEEKEND DREAM」管理人を務める。
時には厳しく、時には温かく愛情を込めて、「競馬の未来」を語ります。

※「プロフィール詳細・経歴」もご覧ください

私・菅野へのご連絡は以下のメールアドレスまでお願いします。
kankan@weekenddream.jp

月別アーカイブ

私・菅野一郎が運営するコンテンツです

WEEKEND DREAM
このサイトを中心に活動中です

新・競馬ニュース
競馬界の最新ニュースをお伝えします

気ままな競馬ノート
競馬に関する読み物はいかがですか?

競馬・極私的勝負メモ
馬券・予想下手な管理人が馬券・予想に強くなるためのメモ書きです。

私・菅野のTwitterはこちら

※「新WEEKEND DREAMメルマガ版」は一時休止中です

携帯用アフィリエイトサービス

新競馬ニュース

気ままな競馬ノート

競馬・極私的勝負メモ

このサイトを購読する