上村と言えば思い出すのは・・・

スリープレスナイトを
全くのノーマークにしてしまったのですが、
でもこの勝利は不思議なくらい
感動できたなあ・・・。

上村洋行というと
私の中では未だにナムラコクオー
という馬の名が浮かびます。
ナムラコクオー自体は
高知競馬に移籍後も脚元の不安と戦いながら
の日々を送った話をご存知の方も多く、
その印象が強い感はあるのですが、
その以前の話も結構、ドラマだったような・・・。
ダービーの直前、
ナリタブライアンを相手に
「勝てる」と鞍上が発言した訳ですよ。
あの当時、冷静に見て、
ナムラコクオーよりナリタブライアンの方が強かった
のは明らかだったと思うのですが・・・。
おまけに前哨戦のＮＨＫ杯の時に、
自らは騎乗停止中で乗る事ができず、
ライバル・ナリタブライアンの
南井克巳に手綱を譲るという、
「敵に自分の手の内を見せる」状況だったというのに・・・。
でも当時の上村洋行は自分のパートナー、
ナムラコクオーを信じてそう発言した訳ですよ。
後のディープインパクトの時に
そんな事を言った騎手がいましたか？
みんなレースの前から白旗を上げてしまっていたでは
ないですか。
だからあの当時のことは、
未だに印象に残っているのですが。

あの時、上村は
「ナムラコクオーに乗っている自分」
がＧ１タイトルに最も近づいていたことを
自覚していたのかもしれませんね。
その後、なかなかチャンスが巡ってきませんでした。
そして目の病気で騎乗出来ない時期もあったり・・・。
そんな事もあってか、
今回のスプリンターズＳで
レースから戻ってきた上村の目からは
涙が溢れていました。
勝利ジョッキーインタビューや
レース後のイベントの時も
思わず言葉に詰まる瞬間があったりして。
私も少しだけ涙が出ました。

尚、このレースの現地レポートを
近日中に作成します。
少々お待ちくださいませ。