下世話ですが興味深い記事
mixiチェック
「競馬ニュース」をlivedoorのツールを使って運営している関係で、
こんなニュースがつい目に入ってしまいます。
武豊、大不振の裏にあるエージェントの正体とは?(livedoorsports)
「サイゾー」ってほとんど読んだ事がないので
競馬についての記事がこれまでどの程度、
掲載されていたのかは分かりません。
読んでいておかしいな、と思う箇所があります。
「エージェント」の存在自体を否定すべきではないでしょう。
騎手がレース騎乗に専念できる環境を作る事で
かつてのような「営業下手だからいい馬が回ってこない」状況を
改善するのはいい事だと思いますしね。
埋もれてしまうかもしれない素材の発掘に繋がる可能性もあります。
その一方でこの記事、
競馬社会の色々な人間関係を見せてくれている点は興味深いですが・・・。
騎手の「エージェント」ですが、
JRAが制度として認める以前から
事実上は存在していました。
当時からこの記事が指摘するとおり、
専門紙の記者・トラックマンと呼ばれる立場の人が
その役を担っていました。
この記事では武豊はこうした「エージェント」達の動きによる
「被害者」のような書かれ方になっていますが、
以前は武豊もその恩恵を受けていた事があります。
彼が関東エリアの東京・中山といった競馬場で騎乗する際に、
東京駅まで車で出迎えに行っていた某紙の記者の人がいた筈。
今でもやっているのか、どうか知りませんが、
当時、その専門紙は関東でしか売っていないのに、
武豊の騎乗馬については別枠のコラムで紹介されていたりして。
関東での「エージェント」役もその記者が務めていたとか。
調教師や騎手などのコメントをもらわないと
成立しない競馬専門紙ですから、
相手とギブアンドテイクの関係を築く為には、
コメントをもらう代わりに騎乗するジョッキーの手配をする、
あるいは騎乗馬を回す、
こうして両者の関係が成り立っているという事なのでしょう。
こうした「ズブズブ」の関係を批判するのは間違ってはいないでしょう。
確かにこれではメディアとして機能しないでしょうから。
但し、「どの馬が勝つのか?」が何より大事な情報だと
多くの人が思っている世界では
単なる戯言になっているのでしょうけれどね。
先日、須田鷹雄さんが批判した例の騎手の話ですが、
一方でその騎手の周囲でこうした動きによって
いい想いをしているメディア関係者もいる訳でしょう。
須田さんもそのあたりを書けばもっと面白かったのに。
まさに構造的な問題ではないのかと。
復帰の後のその騎手の様子を見ていますが、
馬券を押さえないといけないような馬に乗っているケースが
増えているような気がします(感覚的にですが)。
その本人を敵に回す人もいれば、
味方に付ける人もいるのが現状ということで。
この記事で情報を提供したのが
(スポーツ紙競馬担当記者)というあたりも面白いですね。
競馬専門紙とスポーツ紙、まさに水と油の関係ですから。
その調教師、騎手の「コメント」を取るのに苦労している
スポーツ紙側の愚痴が漏れ伝わってきたという事なのかもしれませんね。
「俺たちはエージェントなんかやりたくても出来ないし」
(やっている所はあるのかもしれませんが)
あまり意味のない下世話な記事のような気もしますが、
「一野次馬」としては非常に面白い記事でもあったということで。
関連記事
- ホースパーソン?
- 昨日付の日記を書いた直後にTwitterで-あっ、「トラックマン」よりもよく使わ...
- トラックパーソン?
- あまり長々とした日記を書いている時間がないので、こんなネタでも。「カメラパーソン...
- ラガーレグルスとゴールドシップ
- 今朝はこのニュースに関して少々。ゴールドシップ出遅れに苦情など94件 JRAの関...
- ため息混じりの日記
- 私が中央競馬開催日の前夜にアップしている「例の手法」ですが、この「例の手法」に関...
- 果たして「やる気スイッチ」は・・・?
- Twitterでも少しだけ触れましたが、ホッコータルマエを素直に信じて1着固定の...
- どうすることも出来ない
- 日記の更新が遅くなりまして申し訳ありません。昨日付で書いた「最大公約数」の話につ...
- 最大公約数
- 自宅アパートにおります。本日付の日記で何を書くべきか悩んで既に1時間半。昨日22...
- この日記
- 無理矢理に買い目を絞ろうとして悩んだ結果、予想記事の作成にかなりの時間を要してし...
- 函館競馬開幕
- 今日から函館競馬が始まりました。イカ、ウニ、カニが食いたい・・・。谷地頭の温泉で...
- プリンスオブウェールズS
- プリンスオブウェールズSに出走したスピルバーグは6着。最後の直線に入った瞬間は、...