抵抗してくれたので満足

１２日（日）は終日、自宅アパートで過ごしました。
前日のニュージーランドＴの現地レポートを
作ったせいもあり、
またこの日記を長々と書いてしまったせいもあり、
午前中は更新作業に追われてしまいました。

午後に入ってようやくノンビリと競馬モード。
桜花賞はブエナビスタの勝利。
４コーナーで一瞬、ヤバいかな？
と思うシーンがありましたよね。
レッドディザイア、ジェルミナルに挟まれたというか、
前に壁を作られたというか。
私には四位洋文、福永祐一がブエナビスタという、
抜けた存在に対して、
何とか「負かす」方法を試みたが故の４コーナーの
ように見えたのですが、どうでしょうか？
走行妨害にならないレベルで
有力馬の進路を塞ぐのは、
別に悪い事でも何でもないですからね。
おかげで
その壁を更に外から交わして追い込んだ
ブエナビスタの強さがかなり際立った結果となりました。

「抜けた存在」が１頭いる時の競馬というのは
馬券の面も含めてつまらなくなりがちですが、
こういう「抵抗」を見せてくれると
馬券を外しても納得できる気がします。
他の人馬も可能性を追求して戦ったが故の結果ですから。
ディープインパクトがいた時に
こういう競馬を見たかったなあ。
あの頃はこういう「抵抗」をするのは
「悪いこと」であるかのような印象が、
競馬全体に広がっていましたからね。
だから私は物足りなく思っていたのです。
今回の桜花賞のような競馬の方が面白いと
私自身は思っています。

競馬を見終わった後は
自宅でやるべき作業をＰＣの前でウンウン唸りながら
取り組んでいたのですが、
結果として全く前に進まず・・・。
求められているもの自体が私には無理があり、
私もその無理を承知で取り組んでいたのですが・・・。
でも「無理」だから諦めました、だと、
この先、私のこの活動はどうしたらいいの？
という話になるので、
こちらも何とか「抵抗」を試みねばならないのですが。

「新・競馬ニュース」でもお伝えしましたが、
境勝太郎元調教師が亡くなりました。
一度だけお会いしたことがあります。
この「ＷＥＥＫＥＮＤ　ＤＲＥＡＭ」を立ち上げた２０００年に、
中山競馬場の場内ミニＦＭ番組内にあった、
競馬Ｗｅｂサイトを宣伝するコーナーに
出演させて頂いた時、
その控え室に境勝太郎元調教師がいらっしゃいました。
当時はシドニーオリンピックの最中で
出演者も、スタッフも、
オリンピックが気になって、
控え室で流れていたテレビ中継にクギ付けになっていた中、
ただ一人、パドック中継が映し出されている
モニターを凝視していた境元調教師の、
あのまなざしを忘れる事はできません。
競馬を心から愛する人の「眼」というものを
見たような気分になったのを覚えています。
謹んでご冥福をお祈りします。