あのメディアが不意を突かれた
夜です。
馬鹿ネタを書いていた方が精神衛生上は良さそうですが、
だぶんそんな事を書く訳にもいかないでしょうね。
という訳で今朝の「競馬ニュース」でアップした
こちらの記事について少々。
達増知事 岩手競馬存続の見通し明らかに(追記あり)(KANKANの競馬ニュース)
朝、書いた記事に若干追加しておりますので、
今朝読んだ方も改めてご覧くださいませ。
記事中で紹介した岩手日報のこの記事について少々。
この話について最初に知ったのは、
岩手競馬専門紙「エイカン」にある穴田萬渓さんのコラム
「穴マンのロングショット予想」でした。
10月28日(日)、メインレースが「きんもくせい賞」の日のコラムの
一部をご紹介しましょう。
―いわば一部報道機関による風評被害だ。まったくその通り。
偏った一部報道により小生のところにも友人知人達から
「みんなが頑張っても岩手競馬は廃止されるんでしょう・・・」
と同情の声だけが届いていた。
知事の一声でどんな変化があるか不明だが、
正直溜飲が下がった―
私もネット上で同様の事を書いたことがありますし、
一部組合関係者、厩舎関係者の中にも同様の事を話す人がいる、
という事は聞いた事がありました。
「あり墾」以来の一連の状況はまさにその通りだ、
と個人的にも思います。
ただ、「競馬」を離れて考えた時に、
「県知事」という立場の人がこういう発言をするというのは、
新たな問題を引き起こす原因になるのではないか?
という不安が同時にありました。
というか、知事がこれを言っちゃマズいでしょう、本当は・・・。
でも東京から地元の報道を見ている限り、
不思議なくらい、問題視されていないような気がします。
前述の岩手日報の記事ぐらいではないでしょうか。
知事への批判記事としてはかなりパンチ不足ですが・・・。
それ以前に他のメディアが全くと言っていいほど、
同調していません。
実はここがポイントなのだと思います。
「あり墾」当時、
私が出した「公開質問状」について、
いくつかの地元メディアの電話取材を受けた事があったのですが、
当時取材を受ける度に、
逆に地元の様子を記者の方に聞いたりしていました。
ある新聞社の方が「ウチの記者連中も凄く怒ってますよ」
と言っていたのを思い出します。
「怒っている」対象はふたつあって、
ひとつは当時「あり墾」に出席していた「有識者」たち、
そしてもうひとつは岩手日報の報道ぶり、に対してでした。
推測ですがこの達増知事のこの発言、
岩手日報以外のメディアはこうした背景の中、
ある程度の理解を持って受け止めたのでは、
と個人的には思ったのですが、どうなのでしょうか?
「存続の見通し」発言もそんな「岩手日報」対策の部分があるような、
そんな印象を受けています。
当初は「12月に判断する」としておきながら、
11月のこの時期に突然「見通し」を発表。
「競馬ニュース」に「追記」として出したこの記事を読んで、
岩手競馬「来年度存続はほぼ確実」 知事、強い自信(岩手日報)
率直に感じたのは、
岩手日報は知事に不意を突かれたな、という点。
「来年度計画の実効性が焦点」以降の部分は、
慌てて書いた感が強いです。
何故なら、肝心な視点が抜けているからです。
2007年度の当初計画を作ったのは、
「増田寛也管理者」の体制下でのことであり、
その当初計画を何度も下方修正し、
新たなコストカットに着手したのは
「増田寛也管理者」の下ではなく、
「達増拓也管理者」の体制下なのです。
そして次年度の計画は
その「達増拓也管理者」の下で作られるのです。
この視点を忘れて何を慌てて力説しても、
説得力はないでしょう。
ただ知事の「見通し」も正直な話、不安はありますけどね。
馬券の売上は予測がアテにならない側面がありますから。
オッズパークグランプリ2007のタイガーマスクのように、
人気馬・話題馬が発売開始後に「除外」で「返還金」発生、
などという事態になると、
それは即、見込んだ売上が「減る」要因になります。
そしてこれからの時期の岩手はどうしても「天候との戦い」
となる側面は避けられません。
そして馬インフルエンザのような話が
再び発生しないという保障はどこにもありません。
「競馬」というのは馬券を買う側、レースを見る側には楽しい競技ですが、
「馬券を売る側」にはリスキーな商売だという認識は常に持たないと
いけないような気がします。
JRAだって、ウオッカ関連の返還金で15億円ですからね。
達増知事がこうした競馬事業が抱えるリスクへの認識を持った上で
発言されているのならいいのですが・・・。
このところ、「競馬ニュース」で
岩手競馬関連のレポートを作る時に常に書いている
「オッズパーク」「ホッカイドウ競馬」「馬産地」などのファクターが、
実はこうした「リスク」を軽減する役割を果たすものであるのならば、
一岩手競馬好きとしては、知事の「見通し」を
もう少し楽観的に受け止められるように思えるのですが、
実際はどうなのでしょうか?
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