馬と騎手の喧嘩

「レース中、馬と騎手が喧嘩をしてしまう」

競馬メディアでこんな表現が使われる時というのは、
レース中に馬が前に行ってしまって引っ掛かり、
騎手が手綱を引っ張ったり、前に馬を置いて壁を作ったりなどと、
我慢して折り合わせるのに必死な時だ、と私は勝手に理解しています。
多くの人も恐らくそうでしょう。
でもこんな「馬と騎手の喧嘩」もあるのか、と思ったのが、
３日（日・祝）の天皇賞・春を制したゴールドシップと横山典弘騎手でした。

今回、私は馬券を買えない状況だったので、
予想記事は書かず、「例の手法」のみをアップしたのですが、
もし予想記事を書いていたら、
ゴールドシップについては、
いつものようにこんな話をしていたのではないかと思います。

－この馬は「出てきたら、とりあえず買い」の１頭です。
とにかくゲートが開いてみないと、
「今日は走る気があるのか？どうか？」を判断できない馬です。
「調教」とか、「前走成績」とか、「データ」とか、
そんな話をしても仕方がありません。－

でも昨日のゴールドシップは、
レース前の時点で「こりゃダメだ」という状態でした。
あんなにゲート入りを嫌がるとは・・・。
スタートも悪くて最後方からのレースとなりました。
きっと、あの時点では「走る気のないゴールドシップ」だったのでしょう。
３コーナーの坂に入る手前でロングスパートを決めた馬は過去にもいましたが、
騎手が向正面でステッキを入れて馬を怒らせるという方法で
ゴールドシップの闘争心を引き出すとは・・・。
横山典弘騎手の判断はお見事ですが、
恐らく一か八かの乗り方だったのでは？
短距離戦なら似たような話はいくつもあるのかもしれませんが、
３２００メートル戦でこんな「喧嘩」はなかなか見られないと思います。

以上、私の勝手な「レース後の感想」ということで。
でも面白いレースでした。