「飼われている」自分

ここ半年、いや２～３年そうかな？
木曜日、金曜日になると
疲労でフラフラになっている自分がいます。
サラリーマンなんて事をやっている時間帯に
蓄積される疲労なのでしょうね。
大した仕事をしている訳ではないのですが、
「仮面」を被っているが故の疲労でしょうか。
今週などは月曜日が祝日だったというのに・・・。

世間では不況の中、
「派遣切り」だとか、
新卒者の「内定取り消し」だとかで
大騒ぎになっています。
一部メディアなどは
「今年は正社員切りも・・・」なんて話も
報じています。
企業側のコンプライアンスや社会的責任に関する話、
国や地方自治体がやるべき話については、
語られている通りですので、
異論はありません。

でも同時に少し考えたことがありました。
「正社員」にせよ、「契約社員」にせよ、
「派遣」にせよ、「アルバイト」にせよ、
所詮は「飼われている身」なのだな、と。
２０代の頃、
就職活動中の学生が私のところに
ＯＢ訪問に来た時、
「会社になんか入らなくたって、
勝手に名刺を作ってばらまく、
という方法論だってあるんだよ」
なんて、偉そうに言っていた時期がありました。
言っている自分がその意味を
全く理解出来ていなかったですね。
この歳になって、
自分の置かれた立場、
世の中の状況を見た時、
「飼われている身」であることの意味を
ようやく理解出来たような気がします。
もちろん「飼われている」自分について、
企業が、行政が守るべき部分はあるのですが、
その一方で
「そうしたものに頼らずに自分を守るには」
もあわせて考えなければならない、
と気が付いたのが遅すぎた気が・・・。
後悔しても仕方がないのだけど。

私よりも若い世代の連中を見ていると
その「飼われている」状況を
肯定的になのか、前向きになのか、
あるいは何も考えていないのか、
とにかくスンナリ受け入れることが
出来ているのが少々不思議でなりません。
だから、俺はダメサラリーマン、
不良社員なのだろうけど。
ただ一連の「派遣切り」などの報道が訴える
問題点は理解出来る一方で、
どうも腑に落ちない何か、があるのですよ。
その「何か」への対応が私自身、
全く出来ていないクセに、
という話でもあるのですが・・・。

サラリーマンに向かないね、俺・・・。