虚しさを感じる時

今日も２時間、
この日記に書く記事について
「書いては消し」を繰り返してしまいました。

「新・競馬ニュース」や
依頼されている競馬関係の予想記事だとか、
競馬とは無関係な広告記事などは、
その目的がはっきりしているから書き易いのですが、
そうではない話を書くとなると
毎日かなり悩みます。
特に地震とか、原発とかの話となると・・・。

今、ネット上でこんな動画が注目を集めています。

斉藤和義 ずっとウソだった（YouTube）


この人は色々な意味で凄いと思います。
原発についてはっきりしたメッセージを発信しているから、
ということではなく、
それ以上にどうしても考えてしまうことがあるからです。

どんな人間でも、
その言動や行動に様々な「矛盾」を抱えて生きています。
「ブレる」「ブレない」を指摘したがる人がたくさんいますが、
全く「ブレない」人などというのは存在する筈がありません。
またどんな人間も一人で生きて行くことはできないのですから、
そんな他の人との関わりの中で生じる「矛盾」もあります。
その「矛盾」「ブレ」を指摘し始めたら
キリがないケースもたくさんある筈なのですが、
何かを主張しようとする人間は
常にそんな攻撃に晒されます。
だから誰もモノを言おうとはしなくなります。

この斉藤和義氏だって、
色々な「矛盾」や「ブレ」を抱えていると思います。
そもそも東電が作った原発で出来た電気の下で、
生活したり、音楽活動してるじゃないか、という、
「指摘」は成立するでしょう。
でもその「指摘」の為に活動を止めることが、
果たして表現者としてあるべき姿なのでしょうか？
同時にその「指摘」に生産性はあるのでしょうか？

今回の地震に限らず、
この国における様々な状況を考えた時に、
そんなある種の虚しさを感じることがあります。
ネット上でも、それ以外の場所でも、
その「矛盾」「ブレ」の指摘に何の意味があるのだろう？
と考えたことはありませんか？
所詮はみんな人間なのだから、
「矛盾」「ブレ」もある筈なのに・・・。
もう少し「生産性」を考えましょうよ。