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「素人みたいな話」ではあるけれど

競馬Webサイト管理人の活動日記 » 001)競馬論 » 「素人みたいな話」ではあるけれど

前日付ではあまり時間がなくて書けなかったので、
少しだけ「話の続き」ということで。

今年のフェブラリーSの時、
予想記事でカレンブラックヒルを「ノーマーク」にした理由として、
こんなジョークで書き入れて、一度はアップしました。

「須田鷹雄さんが来ないというのだから、ノーマークでいいのでは(笑)」

アップしてから「やっぱりマズイかな?」と思って削除したのですが。
でも当時、同じことを思った人は多いでしょう。
須田さんがブログの中で鈴木隆司オーナー絡みの話を書かれる時、
かなり表現に気を使われている様子を感じますが、
本来は「そんな気遣いをしなければならないこと」自体が問題ではないでしょうか。
あのブログのコメント欄に批判的な記述をしている人がいますが、
批判するなら「乗り替わり」についての是非ではなく、
「須田さんの立場」について、だと思います。


もっともこうした話については
「競馬に詳しい人ほど、感覚がおかしくなっているのでは?」と思うことがあります。
TBS系列で放送されている「情熱大陸」で、
栗東・矢作芳人調教師の特集が組まれたことがあります。
その番組の中に、こんなシーンがありました。

矢作芳人厩舎である「作戦会議」が行われていたのですが、
会議に参加していたのは、複数のスポーツ紙に所属する競馬担当記者たちでした。
「(管理馬の)次走はどのレースにすべきか」などについて話し合っていたのですが、
集まった記者たちの役割は、
「そのレースに他の厩舎からどんな馬が出走するのか?」という情報の提供でした。

このシーンについてTwitterで、

「成績のいい厩舎って、こんな事もしているのか?」

と感心している人がいることに驚きました。思うことはそっちかよ・・・?
私は「こんな事をやっていいのだろうか?」と思ったのですけどね。
「彼らの取材活動は何の為に行われているのか?」を考えると、
倫理的な問題が残るような気がします。
「アナタが所属する新聞社の読者のため」ではなかったのでしょうか?
「取材者」と「取材対象者」の関係を考えた場合、
これは果たして「あるべき姿」なのでしょうか?

同様のことは競馬専門紙のトラックマンが、
騎手のエージェント役を務めている点についても思います。
藤田伸二騎手の著書による影響もあって、
「騎手のエージェント制度」については
「武豊騎手のような功労者が冷遇されている」という方向での批判が多いですが、
私はエージェントをやっている人達の「本業」を考えた場合、
「エージェントを引き受ける人」の倫理面での問題の方が大きい気がしますけどね。

まあ、銀行では「半沢直樹」も似たようなことをしてますので(笑)、
競馬でやっても問題ないと、言いたい人もいるのかもしれませんし、
「素人みたいなことを言うな」とのご意見もあるかもしれません。
でも「素人みたいな話」だと軽くあしらってきた話について、
金沢競馬は今、ある疑いをかけられているのではないですか?

凱旋門賞当日に書くべき話題ではなかったかもしれません。
申し訳ありません。


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