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決断すべきは今

競馬Webサイト管理人の活動日記 » 001)競馬論 » 決断すべきは今

地方競馬に詳しい方ならご記憶の方も多いかもしれません。
2001年に川崎競馬で調教師1名と騎手1名がそれぞれ逮捕される、
という不祥事がありました。
容疑は、会社社長の男性から金銭を受け取り、
出走馬のコンディションなどの情報を提供していた、
というものだったと記憶しています。
この会社社長の男性も逮捕されています。

当時、この事件を1面で取り上げたスポーツ紙もありました。
川崎競馬にとってはかなりのイメージダウンだった筈です。
でも川崎競馬は廃止されていません。
今でも競馬開催は行われており、本日9日(水)もナイター開催が行われます。
つまり、この事件は川崎競馬が「組織ぐるみ」で起こした不祥事ではなく、
一部の愚か者による犯行だった、とファンから認められたということなのだと思います。

地方競馬が廃止になる度に再認識させられる事ですが、
競馬主催者、及び競馬開催を行う地方自治体と、
調教師、騎手、厩務員など厩舎関係者との間に雇用関係はありません。
従って、個々の厩舎関係者が起こした不祥事について、
競馬主催者や地方自治体が直接的な責任を負う必要はない筈です。
(もちろん、ファンなどへの「お詫び」は必要ですが)
従って、不祥事の存在が疑われる時は徹底的な調査と情報公開を行い、
「クロ」であることが判明した場合には、その当事者を厳正に処分し、
場合によっては警察への届け出、捜査協力などの対応をした方が、
その競馬場自体の「健全性」を証明できると、私は思います。

前日付でも書いた金沢競馬の件が
「クロなのか?それともシロなのか?」はわかりません。
しかし、主催者が「沈黙」を続けている状況が
「好ましいものである」とは私には思えません。
このまま時間が経過するにつれて、
主催者も含めた「組織ぐるみ」の犯行ではないのか?
という疑いを抱く人も増えることでしょう。
それは金沢競馬にとって得策ではない筈なのですが・・・。

仮に一連の「八百長問題」が「クロ」だったとしても、
自らの手で関与した者を金沢競馬から排除し、
公開された「再発防止策」に基づき、再生に取り組むことが出来れば、
ファンの信頼も回復できる、と私は思います。
それは今なら可能でしょう。
反対に、このままJBCまで(JBC以降も?)「沈黙」を続けるのだとすれば、
金沢競馬に未来はないかもしれません。

決断すべきは今だと思います。


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