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久しぶりに「裁決」の話

競馬Webサイト管理人の活動日記 » 001)競馬論 » 久しぶりに「裁決」の話

JBCがあった為、記憶が薄れている方もいるかもしれませんが、
2日(土)・3日(日・祝)の週末2日間、
JRAでは「裁決」に関する様々な動きがありました。


熊沢重文騎手が騎乗停止に/JRAでは新ルール導入後初の「降着」(新・競馬ニュース)


新ルール導入後、「降着」というものは「あり得ない」と思っていたのですが・・・。
この東京10RユートピアSに関して、
私は3日(日)にTwitterでこんなことをツイートしました。

-東京10Rの降着。パトロールビデオを見ると、一度斜行して前をカットした後もステッキを持ち替えずに叩き続けています。「斜行を回避するための行動を取ろうとしない」というのが降着の理由のようにも見えます。被害馬のダメージというよりも、もう一度同じ事態に陥る可能性を重視したということか?-


これは私自身の想像でしかありません。
新ルール導入後、初めて降着となった事例なのですから、
JRAの裁決委員が
「この走行妨害がなければ、被害馬が加害馬に先着できた」と判断するケースと、
「そうではない」というケースの違いを、
JRAはもっと丁寧に説明する必要があるのではないでしょうか。

この日の府中では、3Rでも蛯名正義騎手が走行妨害で
過怠金100,000円を科せられるというケースが発生。
被害馬の関係者がFacebookで同騎手に激怒していて、
「騎乗停止にならないのなら、JRAに不服申し立てをすることも検討する」
とまで、コメントされていました。
この日記を書いている時点では、JRAからそのような発表はありませんが、
この方は裁決結果に納得されていないご様子です。

前日2日(土)に京都競馬場の裁決室で
「机を倒した」という北村友一騎手も裁決に納得していないことだけは確かでしょう。
馬を走らせる側の人や騎手までが「納得出来ない」と言っている話を、
馬券を買って、レースを見ている立場の人々が納得できる筈がありません。
JRAにその認識はあるのでしょうか?


何度か書いていますが、
私の「裁決問題」に対する考え方をもう一度まとめておきたいと思います。

野球における「アウトorセーフ」「ボールorストライク」などとは違い、
競馬における「ジャッジ」はどこまで突き詰めても「程度問題」でしかありません。
従って「ルール改正」や「基準の見直し」に意味はないと思います。
大切なのは、1つの「ジャッジ」について、
その「理由」を丁寧に説明することだ、と思います。
そして、その説明は可能な限り、過去のケースとの比較を用いて行われるべきでしょう。
もちろん、どんなに説明しても「納得出来ない」という人はいるでしょう。
野球でも「誤審」や「トラブル」が絶えないのですから。
でも一人でも多くの人に納得してもらう努力が必要なのだと、私は考えます。

その「丁寧な説明」は後日でも構いません。
翌週のレーシングプログラムに文書で掲載したり、
ターフビジョンや場内テレビで解説付きの映像を放映したり、という形でいいでしょう。
もちろん、JRA公式サイトにも掲載して欲しいですが。
そして前述した通リ、
その説明において大切な事は、
過去のレースとの比較によって行われるべきだということです。
そんな中で関係者も、ファンも、その「基準」を理解出来るようになるのではないでしょうか。
「程度問題」でしかない以上、他に方法はないと思います。

この2日(土)・3日(日・祝)に発生した出来事は、
その「説明」をするいい機会ではないでしょうか。
JRAは、この機会をうまく活用すべきだと思うのですが・・・。

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