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「成功」から思い知らされる「困難さ」

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今朝は中日新聞の記事をご紹介します。

JBC効果 金沢競馬 全国にPR(中日新聞)


記事中に出てくる谷本正憲・石川県知事のコメントに、
色々なことを考えさせられます。


-全国の地方競馬にとって地方の自助努力だけでは難しい。
中央、地方競馬の連携、助け合いも必要だ-


-すごい力。こういうレースを年一回でもやれば、
地方競馬の維持存続の方向性は出てくる-



正論だと思います。
JBCを見て、「ここまでやれば、金沢競馬は生き残れる」と思ったのでしょう。
でも同時に、
JBCのようなレースを金沢で毎年やるのが困難である点についても、
恐らく知事は気がついているようにも思えます。
金沢には白山大賞典というダートグレードレースがありますが、
レースのレベルだけではなく、その運営のレベルを見ても、
JBCと白山大賞典では大きな差があります。

何度も書いていますが、枠組みを変えるしかないのだと思います。
もちろん「枠組みを変える」ということは、切り捨てなければならない部分もあり、
その「切り捨てなければならない部分」に抵抗する人も存在するのですが。
でもその覚悟がないのであれば、「消滅しても仕方がない」と思うしかないのかも。
「JBCと同じ規模のものが毎年なければ生き残ることが出来ない」
という結論に辿り着き、
それが現状の自分たちには無理だということがハッキリしてしまったのですから。

2005年に名古屋競馬場で初めてJBCが行われた際、
不手際の多さが原因で、当時の愛知県競馬組合は酷評されたのですが、
今回の金沢JBCについて、そんな話は特にないような気がします。
きっと「成功」と呼べる1日だったのでしょう。
でも「成功」の為に必要とされるモノを考えると・・・。
その困難さを思い知らされる結果となったようにも思えるのですが。


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