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騎乗フォームの話

競馬Webサイト管理人の活動日記 » 001)競馬論 » 騎乗フォームの話

Twitterでも書きましたが、
1日(日)のジャパンカップダートはレースの結果よりも、
ホッコータルマエに騎乗した幸英明騎手の追い方が気になったレースでした。

JRA所属騎手で、上下動作の大きいファームで馬を追う騎手が増えていて、
藤田伸二騎手の著書や後藤浩輝騎手の公式Facebookページでも
批判的に取り上げられたり、
インターネット上でファンの間でも議論になったりしています。

私は騎手経験者ではありませんから、その是非についてはわかりません。
しかし、ジャパンカップダートにおける幸英明騎手のフォームが、
その「流行りのフォーム」だったとしたら、それは少し違うような気がします。
流行るきっかけとなったとされる、
地方競馬出身である岩田康誠騎手のフォームとは違いますし、
その上下動作の大きいフォームの代表格である、
大井の的場文男騎手とも違うのではないでしょうか。
的場騎手も、岩田騎手も、上下の動きは大きいですが、
馬が前に進もうとする力を邪魔しているようには見えず、
上下の動きが馬を追う際の推進力になっているような印象を受けます。
しかし、昨日の幸騎手の乗り方は
馬に余計な負担を与えているようにしか見えないのですが・・・。
(あくまで素人の目線ですが)

かつて、高崎競馬の存廃運動や「新高崎」の活動に参加していた頃のこと。
高崎のトップジョッキーだった茂呂菊次郎さんが、こんな話をしていた事を思い出します。

-中央競馬の騎手は、騎乗する馬の能力を100%引き出して勝利するのが仕事。
だから武豊騎手のような乗り方は評価される。
しかし、地方競馬の騎手は、走らない馬を無理矢理走らせて勝利するのが仕事。
乗っている馬の全能力を引き出しても勝てないし、評価されない。-

この「中央競馬の騎手」と「地方競馬の騎手」の違いが、
フォームの違いになっているような気がします。
幸騎手はこの違いを理解しているでしょうか?
少なくともホッコータルマエは「走らない馬」ではない筈。

以前、地方競馬所属のある若手騎手に直接聞いた話ですが、
(と言っても数年前ですので、その騎手も今は「若手」ではなく「中堅」になっていますが)
地方競馬の若手騎手たちが「お手本」とするフォームは、
同じ地方競馬所属騎手のものではなく、中央競馬所属騎手のフォームなのだとか。
その騎手も四位洋文騎手のフォームを「お手本」にしている、と言っていましたね。
(そんな話題になると、四位騎手の名前がよく出てくるのも興味深いですね)
地方競馬の騎手たちの「理想像」も実は中央競馬の方にあるのかも。

最後に念の為に書いておきますが、
私は騎手経験者でも何でもありません。
これまで書いた話を鵜呑みにしないように・・・。
恐らく、騎手経験者でも違う考え方を持っている人はたくさんいると思います。
ホースマンが10人いれば、考え方も10通リある。
それが「競馬」ですので・・・。

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