「ＪＲＡのファン」にアピールを（後編）

（上から続く）

迎えた第１０ＲゴールデンサドルＴ。
いや〜、やってくれましたよ、我らが濱ちゃんが！！
笠松の人間でもないのに「我らが」はないのだれど（笑）。
ウイナーズサークルで「濱ちゃん、おめでとう！！」の声が挙がる度に、
大声で「ありがとうございます」と叫び、
小さくて真ん丸な体を精一杯伸ばしてガッツポーズを見せる濱ちゃんの姿に、
ウイナーズサークル周辺から大きな拍手！！
恐らく、笠松競馬も、「濱口楠彦」という騎手の名も知らなかった人が
あの日の阪神競馬場にはたくさんいたに違いありません。
でもこのアドマイヤディーノでの勝利で、
「ＪＲＡのレースしか見ないファン」の多くは、
「笠松には面白いジョッキーがいるぞ」という事を知ったのではないでしょうか。

印象に残ったのは最終レース終了後、
パドックで行われたＷＳＪＳの閉会式。
今年も出場した騎手１人１人がアナウンスとともに
スポットを浴びてパドックへの中央へと駆け込んでくる。
どの騎手も手を上げながら歓声に応えていたのですが、
濱ちゃん登場の瞬間、場内から一際大きな拍手と歓声が・・・。
その歓声に体の向きを変えながら、
両手を挙げてパドックの全ての方向に応える濱ちゃん。
この日、阪神競馬場にいたファンは皆、
「笠松競馬所属・濱口楠彦」の名を覚えた事でしょう。
あの阪神競馬場のパドックにいた人達の中には、
きっと笠松競馬場に行ってみよう、と思った人もいたに違いありません。
あの場にいた人の中でこの日記をご覧の方、
笠松に行った事がない方は是非とも足を運んでみてくださいませ。

「つづけよう！！ばんえい競馬」

http://homepage2.nifty.com/banei/

の掲示板にも書いたのですが、
「競馬ファン」の中には
まだまだ「ＪＲＡ以外の競馬」を知らない人がたくさんいます。
そんな人達に「地方競馬も面白いんだぞ！！」とアピールする。
これは地方競馬の「新規顧客開拓」という観点で
決して無意味な事ではありません。
ＪＲＡが直接「援助する」「主催する」事は難しくても、
「アピールする場所」さえ提供してもらえれば、
あるいは中央競馬を扱うメディアが場所を確保してくれれば、
まだまだ地方競馬は「新規顧客」を獲得出来る筈。
この日の阪神での濱ちゃんの姿を見て、
少しだけいい気分になりながら、
東京へ帰ってきたのでした。