「現場派」がこれではね

このところ、いい傾向だなと思ってみていたのが
週末のスポーツ紙の１面が競馬になっていることが、
多いということ。
春のＧ１シリーズの頃は、すべてＷ杯に奪われていましたからね。
ダービーでさえ、扱いが１面ではないという状況に、
ガッカリしていただけにいい傾向ではないでしょうか。
問題は今週の天皇賞・秋、
日本シリーズが始まってしまうんですよね。
私自身は巨人が西武ほど緻密な野球が出来ている訳ではないので、
４―０または４―１で西武が日本一になるという、
つまらないシリーズだろうと思っているのですが、
世の中、巨人ファンが多いからねえ。
果たして、どんな取り扱いになるのやら・・・。

もちろんその為には競馬を取材する側が、
もっとしっかりしなければならない。
例の「現場派」が某サイトで、
この人は本当に競馬メディアで飯を食ってる人間なのだろうかと
疑いたくなるくらい、
馬鹿な発言をしています。
ＪＢＣの選出馬を見て、
現場の認識が中央のジャパンＣダート＞ＪＢＣクラシックになっており、
中央＞地方の構図から抜け切れていない、
とＪＢＣの現状を批判していました。
あのね、ジャパンＣダートというのは国際招待レースですよ。
海外から出走馬を集めて行なうレースですよ。
国内の馬だけで構成されるＪＢＣより格が上になるのは、
当たり前の話じゃないのかなあ。
中央＞地方の構図なんて全然関係ないと思うのだけど。
むしろＪＢＣがＪＣＤの日本代表馬決定戦的性格を持たせるには
どうすればいいのか、を考える事の方が大事なんじゃないの？
例えばその為にＪＢＣの日程変更を検討するとか、
そういう話なら理解できますよ。
ＪＢＣがＪＣＤと同格、もしくはそれ以上の格付けを持たせたければ、
それこそ、ＪＢＣを国際招待競走にしなければならない。
でもそれは趣旨が違うし、現実的ではない。
海外から出走馬を集めるためには
検疫など解決しなければならない課題がたくさんある訳だから。

本当にこれが人を「書斎派」呼ばわりして、
「現場派」を自認する人間の言うことかね？
あきれ果ててしまいましたよ。
ご本人は自分のロジックで
素人をうまく煙に巻いたつもりなのだろうけど、
少し状況の分かる人から見ればお笑いですよ。
こんな「現場派」はとっとと退場していってくれないと、
競馬界がただ混乱するだけのような気がして心配ですな。