難しい問題・・・

掲示板やメールで、
スプリンターズＳで岩田康誠がビリーヴに
騎乗できないことについての私の見解を聞かせて欲しいという
ご要望を頂きましたのでこの日記でまとめてお答えします。
スプリンターズＳ当日の新潟に
地方馬が出走できる特別指定交流競走が組まれていないという事は
この日は地方所属騎手は１人も新潟で乗ることはできないということです。
確かに地方のジョッキーに中央のＧ１を勝たせないようにする為の措置、
と言われても仕方がないでしょうね、ＪＲＡは。
興行面で見て、ファンに喜んで貰えるレースというのは何か、
を一度真剣に考える必要がありそうです。

ただ同時にもう一つ考えて頂きたい点があります。
仮に特指が組まれていたとします。
中央の厩舎サイドが地方所属騎手にどうしても乗ってもらいたいという場合、
馬主や調教師がその騎手の所属する競馬場の厩舎サイドに何か特指に１頭出走させて欲しい、
と依頼している、という話を耳にしたことがあります。
その日、その騎手を中央で騎乗させる為に用意する馬ですから、
能力的に勝ち負けになるか、疑問がある馬でも構わないことになります。
事実、スタートからゴールまで馬群の後方をただ回って帰ってきました、
などという馬をよく見かけます。
これって、公正競馬の観点からはいかがなものか、と私は思います。
そうでなくとも中央競馬の下級条件というのは除外ラッシュ続きで
問題化している訳ですからね。
こうした「勝ち負けにならない地方馬」のおかげで、
除外になる中央馬もいるということは同時に考えなければなりません。

そしてもう一つ、非常に気になる噂があります。
信じたくはない話なのですが
こうして送り込まれた地方馬の厩舎に対し、
中央の馬主、調教師、場合によってはそのジョッキー本人から、
「ウラ出走手当て」のような金銭が支払われているケースがあるという話を
耳にしたことがあります。
これが事実だとしたら、
このような金の流れというのはいかがなものでしょうか。
決して、健全だとは言えないでしょう。
何らかの不正（八百長事件など）の温床にならないとも限りません。

結局のところ、
地方競馬で一定の成績を挙げた騎手に中央の免許を交付するだとか、
騎手免許を１本化するだとか、
こうした制度が早急に確立される事が望まれるということなのでしょうね。