重い空気・・・

今、この日記を書いている時刻が、
８月１０日（土）午前３時５５分。
先ほどまで「競馬ニュース」の記事を作るのに、
色々と情報集めに追われていました。
しかし、現時点ではサンデーサイレンスのその後についての
情報はありません。
悲しいけれど、サンスポが伝えている通り、
安楽死処分という選択肢しか、残されていないような
そんな気がします。
しかしその決断が下された、などという情報は未だに入っていません。
まだ、微かな希望に望みを託し、結論を先送りしているのか。
それとも現実は認めつつも、その決断を下すことをためらっているのか。
国内最大の生産者であり、オーナーでもある社台が迷っている。
そのように見えてならないのは私だけでしょうか。
でも気持ちはとても理解できるような気がします。
日本の競馬を語る上で、欠くことのできない存在として、
後世にその名を残す事だけは間違いのない馬、
日本競馬のレベルアップに大きな貢献をした馬、
そしてそんなこととは無関係に、
直接世話をしてきた関係者にとってはその顔を毎日見てきた馬なのだから・・・。

生産者としてもオーナーとしても
今の日本競馬界では事実上、１人勝ちの状態にある社台。
正直申し上げて、その状況が面白くないと考えていたこともあります。
アンチジャイアンツファンのような心境でした。
昨年、北海道・早来の社台ＳＳに行った時も
レストランやグッズショップが併設されているのを見た時、
何となく違和感を覚えたのも確かです。
でも今回の件で、彼らのこうした迷いや
吉田照哉社長のコメントを聞いていると、
根底にある人間としての感情を読み取ることができる。
語弊のある言い方ですが、
ある意味ではホースマンとしての彼ら以前に、
人間としての彼らを感じる事ができる。
大オーナー、大生産者でもその人間としての気持ちの部分は同じ、
今回改めて考えさせられました。

今、サンデーがどんな状況なのか、理解できませんが、
彼らの為にも何らかの奇跡が起こってくれないかな。
今、そんな気分です。
新たな情報が入らず、重い空気が流れていますが、
きっとその僅かな可能性に皆、賭けているのだと、
私はそう解釈したいと思います。