(重賞回顧)1996年第34回アルゼンチン共和国杯~優勝馬:エルウェーウィン~
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競走馬の「適性」を見極めるのは難しい。
府中の直線を鋭く伸びるエルウェーウィンを見ながら
そんな事を考えた。
1992年に朝日杯3歳Sを優勝しG1馬に。
その後、故障などもあって復帰に時間を要したが、
朝日杯がマイル戦だったから、ということなのだろうか。
主にマイルから2000メートルの中距離くらいまでのレースを
使われるようになる。
なかなか結果が出ない。
「結果が出ない」と言っても3着は何度もあったりするのだが。
マイラーズカップでは1994年、1995年の2年連続で3着、
などということがあった。
力はあったに違いない。
しかし勝てない。
勝ち星に恵まれないまま、
もうすぐ朝日杯優勝から4年になろうとしていた。
なぜ2500メートルのアルゼンチン共和国杯を
使おうと陣営が考えたのかはわからない。
目先を変えようということだったのか?
単勝50倍で14番人気。
ファンも全く注目していなかった。
そんな中で見せた怒涛の追い込み。
そうか、この馬は長い距離に適性があったのか。
どうして陣営はもっと早く気が付かなかったのか?
などというのはきっと結果論なのだろう。
だからこそ競馬は難しいし、
面白いのかもしれないが・・・。
関係者もファンも1頭の競走馬についてよく口にする「適性」、
その「適性」の見極めの難しさを知ったレースだった。
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1996年11月16日(土) 6回東京5日 天候: 晴 馬場状態: 良
11R 第34回アルゼンチン共和国杯
3歳以上・オープン・G2(ハンデ) (混) 芝 2500m 18頭立
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着枠 馬 馬名 性齢 騎手 斤量 タイム 3F 人体重 廐舎
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1 4 7 $エルウェーウィン 牡 6 南井克巳 53 2.31.8 35.7 14 432 (栗)坪憲章
2 4 8 トウカイパレス 牡 4 佐藤哲三 56 2.32.0 35.4 3 476 (栗)中村均
3 8 16 カミノマジック 牡 5 菊沢隆仁 57 2.32.3 36.5 2 448 (栗)工藤嘉見
4 7 15 シグナスヒーロー 牡 4 蛯名正義 52 2.32.3 36.0 9 494 (美)田中清隆
5 3 6 オースミベスト 牡 4 藤田伸二 55 2.32.4 36.7 1 454 (栗)小林稔
6 5 10 $ジャストプレイズ 牡 3 田中勝春 50 2.32.4 35.8 8 472 (栗)佐山優
7 1 1 ダイタクサージャン 牡 4 岸滋彦 54 2.32.5 36.3 11 462 (栗)梅田康雄
8 5 9 プレイリークイーン 牝 6 菊沢隆徳 54 2.32.6 37.0 7 478 (栗)池江泰郎
9 7 13 ヤシマソブリン 牡 5 柴田善臣 56 2.32.7 36.7 6 474 (美)松山康久
10 6 11 ファッションショー 牝 4 岡部幸雄 53 2.33.0 37.0 4 466 (栗)山内研二
11 8 18 メジロスズマル セ 5 福永祐一 54 2.33.4 38.1 5 460 (栗)大久保正
12 2 3 カシノエタニティ 牡 7 マシュー 51 2.33.5 37.3 17 458 (栗)山内研二
13 7 14 $ユノペンタゴン 牡 3 横山典弘 51 2.33.6 36.7 12 432 (栗)浅見秀一
14 6 12 $メイデンホーク 牡 3 幸英明 51 2.34.0 37.6 15 482 (栗)大沢真
15 1 2 ナイスネイチャ 牡 8 松永昌博 56 2.34.0 37.4 10 498 (栗)松永善晴
16 2 4 ステージプリマ 牝 4 蛯沢誠治 51 2.34.2 38.6 16 508 (美)野平祐二
17 8 17 キタサンテイオー 牡 6 木幡初広 51 2.36.1 38.9 18 480 (美)嶋田功
18 3 5 インターライナー 牡 5 的場均 56 2.36.3 39.7 13 486 (美)柄崎孝
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LAP : 7.4-11.4-11.3-11.9-11.8-12.1-12.4-12.5-12.2-12.3-12.7-11.8-12.0
通過:30.1-42.0-53.8-65.9 上り:73.5-61.0-48.8-36.5 平均:1F:12.14 / 3F:36.43
単勝 7 \5000
複勝 7 \1210 / 8 \280 / 16 \230
枠連 4-4 \29570 (35)
馬連 07-08 \31710 (83)
(JRA-VANより
「TARGET frontier JV」使用)
※レース結果・払戻金については
主催者発表のものを必ずご確認ください。
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