(重賞回顧)1994年第11回マイルチャンピオンシップ~優勝馬:ノースフライト~
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競走馬がその能力を超えたレベルで
活躍をするというのは難しいことなのか・・・。
このレースを思い出す度に、
どうしてもそんなことを考えてしまう。
勝ったノースフライトの話ではなく、
2着に敗れたサクラバクシンオーの話になってしまうことを
お許し頂きたい。
前年のスプリンターズSを制した馬が
春に安田記念4着という結果に終わったにも関わらず、
1800メートルの毎日王冠から秋シーズンを始動させたのだ。
その毎日王冠は4着。
レコードタイムでの決着だったとはいえ、
サクラバクシンオーも1分45秒0という上々のタイムで駆け抜けた。
続く1400メートルのスワンSは安田記念を制した
ノースフライトを抑えて勝利。
「マイルチャンピオンシップを勝ちたい」陣営の気持ちが
伝わってくる。
それでもこのマイルチャンピオンシップでは
ノースフライトに交わされてしまったのだ。
後方から追い込んできたフジノマッケンオーにも
クビ差まで迫られてしまった。
1400メートルまでなら勝ち負け出来る。
しかしその先の200メートルに潜む壁。
その壁は当事者には非常に大きなものなのだろう。
何故なら次走のスプリンターズSでは
当時のコースレコード1分7秒1で連覇してしまうのだから。
種牡馬となり、
ターフに登場してくる産駒たちを見ていると
サクラバクシンオーという馬が
優れたスピードを持つ馬であることを改めて認識させられる。
だからこそ同馬の陣営はあと200メートル、
1600メートルのG1タイトルを何とか手にしたかったのだろう。
その為に色々頭を悩ませたのだろう。
それでも手が届かなかった「マイル王」の座・・・。
サクラバクシンオーはその苦悩ぶりが
馬券を買う我々にもよく見える馬だったように思えてならない。
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1994年11月20日(日) 1回京都6日 天候: 晴 馬場状態: 良
11R 第11回マイルチャンピオンシップ
3歳以上・オープン・G1(定量) (混) 芝・外 1600m 14頭立
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着枠 馬 馬名 性齢 騎手 斤量 タイム 3F 人体重 廐舎
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1 6 9 ノースフライト 牝 4 角田晃一 55 1.33.0 34.2 1 478 (栗)加藤敬二
2 7 12 サクラバクシンオー 牡 5 小島太 57 1.33.2 34.7 2 496 (美)境勝太郎
3 8 14 フジノマッケンオー 牡 3 武豊 55 1.33.3 33.8 3 502 (栗)中村好夫
4 5 7 ホッカイセレス 牝 4 ムンロ 55 1.33.6 34.9 4 478 (美)伊藤正徳
5 8 13 $ビコーペガサス 牡 3 的場均 55 1.33.8 34.7 5 430 (栗)柳田次男
6 6 10 $ダンシングサーパス 牡 4 熊沢重文 57 1.33.9 35.0 7 486 (栗)内藤繁春
7 5 8 イナズマタカオー 牡 3 南井克巳 55 1.33.9 34.7 8 446 (栗)日迫良一
8 4 6 トキノスピカ 牝 5 塩村克己 55 1.34.0 34.9 9 444 (栗)福永甲
9 2 2 ニホンピロプリンス 牡 5 松永幹夫 57 1.34.0 35.1 6 444 (栗)目野哲也
10 1 1 ゴールドマウンテン 牡 5 岸滋彦 57 1.34.6 36.2 12 532 (栗)佐山優
11 3 4 ナリタチカラ 牡 6 河内洋 57 1.34.8 35.5 11 464 (栗)大久保正
12 7 11 *エクセレンスロビン 牡 3 藤田伸二 55 1.35.6 36.6 10 480 (栗)山内研二
13 4 5 トロナラッキー 牡 3 松永昌博 55 1.35.8 36.5 14 478 (栗)高橋成忠
14 3 3 フジワンマンクロス 牡 4 田原成貴 57 1.38.9 40.4 13 474 (栗)谷八郎
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LAP :12.6-11.0-11.5-11.6-11.7-11.3-11.5-11.8
通過:35.1-46.7-58.4-69.7 上り:69.4-57.9-46.3-34.6 平均:1F:11.63 / 3F:34.88
単勝 9 \170
複勝 9 \100 / 12 \120 / 14 \170
枠連 6-7 \240 (1)
馬連 09-12 \260 (1)
(JRA-VANより
「TARGET frontier JV」使用)
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