(重賞回顧)2002年第56回セントライト記念~優勝馬:バランスオブゲーム~
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2002年は新潟の競馬ファンにとって特別な年だった。
新潟競馬場の入場門を入るとすぐに目に入る、
こんな表示を思い出す。
「スプリンターズステークスまであと◯◯日」
この年は東京競馬場のスタンド改修工事の為、
東日本地区の開催日程に変更があった年だった。
例年は中山で行われるスプリンターズSが新潟競馬場に舞台を移して施行。
初めて新潟でG1レースが行われた年だった。
この為にいつもなら中山で迎える「秋競馬のスタート」も、
「夏競馬」を延長する形で新潟で迎える形となった。
いつもの年なら中山で行われる重賞競走も新潟での実施に変更された。
このセントライト記念もその一つである。
淀の大舞台である菊花賞を目指す馬たちの戦いに立ち会ったのは、
首都圏ではなく、新潟の競馬ファンたちだったのだ。
コースが中山ではなく、新潟で行われる以上、
新潟に縁のある馬が勝つ。
優勝馬はバランスオブゲーム。
しかしこの馬は新潟でデビューした馬。
しかも2戦目の新潟2歳Sも勝っている。
新潟のファンたちがこの馬を見るのは、
その新潟2歳S以来だった。
彼らはきっと弥生賞での逃げ切り勝ちも、
皐月賞やダービーでの戦いぶりも、きっと映像で見ていたに違いない。
その春の無念を晴らすべく挑んだ秋初戦に新潟のファンたちは再び立ち会い、
そしてまた勝利の瞬間を目撃することとなったのだ。
単なる偶然なのだろうが、巡り合わせというものは面白いものである。
その新潟をステップに淀の舞台に挑んだバランスオブゲーム。
結果は5着に敗れたが、
その後もG2戦で勝ち星を積み重ね、
G1でも2004年の安田記念3着や2006年の宝塚記念3着などの実績を残し、
ファンの多い名脇役となった。
新潟では3戦3勝。
この馬は隠れた新潟巧者でもあった。
9月15日(日・祝)
新潟11R
第56回ラジオ日本賞セントライト記念(G2)
新潟・芝2200メートル
1着6枠12番バランスオブゲーム(56・田中勝春) 2分12秒9
2着5枠 9番アドマイヤマックス(56・後藤浩輝) 1 1/2
3着8枠16番マイネルアムンゼン(56・嘉藤貴行) 1/2
4着6枠11番ヤマノブリザード(56・柴田善臣) クビ
5着4枠 7番カンファーベスト(56・郷原洋司) 2
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