(重賞回顧)1994年第39回京王杯スプリングカップ~優勝馬:スキーパラダイス~
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この衝撃の結果は「当然の事」だったのだろうか?
前年より外国馬も出走可能となった安田記念。
そのステップレースとして知られる
この京王杯スプリングカップもこの年より
外国馬が参戦可能となった。
そして早速やってきた外国馬が4頭。
確かに迎え撃つ日本勢でG1タイトルを持っていたのが
ホクトベガ1頭だったという事情はあったかもしれない。
しかしそれだけの理由で
ファンの多くが見たこともない外国馬に
1~4番人気を譲ることになろうとは・・・。
しかし上位を譲ったのは、
この単勝人気だけではなかった。
1着スキーパラダイス、2着ザイーテン、3着サイエダティ、
4着ドルフィンストリート。
その外国馬に4着までを独占されてしまったのだ。
府中にいた日本の関係者はこの光景を
ただ黙って見守ることしか出来なかった。
これが次第に国際化されていく日本競馬の現実なのだと
認識しながら・・・。
救いだったのは勝ったスキーパラダイスに武豊、
2着のザイーテンに岡部幸雄と、
当時の日本のトップジョッキー二人が乗っていたことか。
しかし日本の競馬関係者もこのまま黙ってはいなかった。
続く安田記念ではノースフライトが勝って、
2着にトーワダーリンが入って日本馬のワン・ツーに。
やって来た「黒船」に立ち向かう日本の「サムライ」たち。
少しずつ海外に開かれ始めた日本競馬界を
象徴するレースであったことは言うまでもない。
1994年4月23日(土)
東京11R
第39回京王杯スプリングカップ(G2)
東京・芝1400メートル
1着1枠 1番スキーパラダイス(55・武豊) 1分21秒4
2着1枠 2番ザイーテン(56・岡部幸雄) 1 1/2
3着5枠10番サイエダティ(56・スウィンバーン) ハナ
4着4枠 7番ドルフィンストリート(58・アスムッセン) 1 1/2
5着5枠 9番ホクトベガ(56・加藤和宏) 1/2
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