(重賞回顧)2007年第67回桜花賞~優勝馬:ダイワスカーレット~
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「直接対決」はこれが2度目である。だが後々まで語られるライバル関係となったきっかけは
この「2度目の対決」となった桜花賞ではないだろうか?
初対決は前走のチューリップ賞だった。
ハナに立ってレースを引っ張る形となったダイワスカーレットを
ゴール板手前で捕まえた前年の2歳女王ウオッカがクビ差制して先頭でゴール。
僅かの差ではあった。
でもこの結果をもって、
この2頭については「勝負付けは済んだ」と思った人もいたに違いない。
例年の桜花賞ならそんな感覚にもなるだろう。
だがこの年の桜花賞は違っていた。
チューリップ賞でダイワスカーレットは上がり3ハロン33秒9。
逃げ・先行馬としては上々のものと言っていいだろう。
しかし桜花賞でのダイワスカーレットが見せた上がり3ハロンは33秒6。
チューリップ賞よりも更に上がりが速くなったのは、
ハナに立たずに3番手から直線で抜け出す競馬を見せた事が理由だろうか?
残り400メートルから200メートルの1ハロンは10秒6をマークしている。
ウオッカはチューリップ賞と同様、
直線でダイワスカーレットを追いかける形となった。
だが上がり3ハロンはダイワスカーレットと同じ33秒6。
懸命に末脚を伸ばそうとするも、
ダイワスカーレットとの差はなかなか詰まらない。
結局、最後まで1馬身1/2差が残ったまま、
ダイワスカーレットに桜の舞台における主役の座を譲ることになった。
ダイワスカーレットとウオッカ。
2頭の再対決の舞台となった秋華賞では
牡馬を相手にダービー馬となったウオッカをダイワスカーレットが再び完封。
年末の有馬記念では、
ダイワスカーレットはマツリダゴッホのイン強襲を許すも2着を確保。
一方のウオッカは中団から伸び切れずに11着と惨敗した。
しかし翌年の天皇賞・秋でこの2頭は
日本競馬史に残る激しい叩き合いを演じてハナ差でウオッカが勝利。
同世代の牝馬2頭によるライバル関係は
古馬・牡馬をも巻き込む「頂上決戦」として、多くの競馬ファンを熱くした。
この「名勝負物語」を語る上で桜花賞は欠くことができないレースと言っていいだろう。
だが桜花賞の時点では、
この2頭の関係が後々まで続く激しいものになるとは
誰も予測出来なかったのだが。
2007年4月8日(日)
阪神11R
第67回桜花賞(G1)
阪神・芝1600メートル
1着8枠18番ダイワスカーレット(55・安藤勝己) 1分33秒7
2着7枠14番ウオッカ(55・四位洋文) 1 1/2
3着2枠 3番カタマチボタン(55・藤田伸二) 3 1/2
4着3枠 6番ローブデコルテ(55・福永祐一) ハナ
5着4枠 7番イクスキューズ(55・北村宏司) 1 1/4
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