(重賞回顧)2010年第41回マイラーズカップ~優勝馬:リーチザクラウン~
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皐月賞は単勝2番人気で13着。続く日本ダービーでは
5番人気とファンの支持を下げながらも、その評価を覆す2着。
そして1番人気に支持された菊花賞では5着。
クラシック戦線でタイトルを獲得することは出来なかった。
それでもリーチザクラウンは馬券戦術上、
ファンが無視することは出来ない存在であり続けた。
そして日本ダービーでは実際に馬券に絡む活躍を見せた。
だが菊花賞が終われば、
今度は上の世代の馬たちとの対決が待ち構えている。
ジャパンカップ9着、そして有馬記念13着。
同世代の馬たちとの対決の場合は、
「その距離をどうやって克服しつつ、結果を出すのか?」が問われる。
だが古馬との対戦では、
その馬自身の「ベスト条件」が問われる。
ジャパンカップと有馬記念の2戦はその方向性を見直すきっかけとなったのかもしれない。
前走は自身初となるダート戦のフェブラリーSに出走。
驚いたファンも多かったに違いない。
だがリーチザクラウン陣営としては、これも試行錯誤の一環だったのだろう。
結果は10着という、散々なものだった。
だがこれで試行錯誤を止める訳にはいかない。
次に選択したのは芝のマイル戦、マイラーズカップだった。
逃げるシルポートを直後でマークする形でレースを進め、
直線でシルポートを交わして先頭に立つ。
馬群の内側から急襲してきたトライアンフマーチに抵抗に苦しみながらも、
最後までその先頭を譲ることはなかった。
前年のきさらぎ賞以来の勝利である。
クラシック戦線での存在感は本物だった、と感じた人も多かっただろう。
予め決まった舞台をどうやってクリアするのか?
が問われている牡馬クラシック3冠戦線に対し、
古馬混合の対戦では自身に合った舞台は何か?
が問われる。
ジャパンカップ以降のリーチザクラウン陣営のレース選択から見えてくるのは、
そんな試行錯誤の様子だったのではないだろうか?
皐月賞、日本ダービー、そして菊花賞は一生に一度しか出走できない。
だがその菊花賞が終わった後も、
多くの競走馬たちの多くは戦いを続ける。
その後々まで続く戦いに必要な要素は何か?
を再認識させられたマイラーズカップとなった。
2010年4月17日(土)
阪神10R
第41回読売マイラーズカップ(G2)
阪神・芝1600メートル
1着8枠18番リーチザクラウン(57・安藤勝己) 1分32秒9
2着1枠 2番トライアンフマーチ(57・岩田康誠) クビ
3着6枠12番キャプテントゥーレ(58・川田将雅) 1 1/4
4着4枠 7番セイウンワンダー(57・福永祐一) 3/4
5着5枠 9番スマイルジャック(57・三浦皇成) 頭
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