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(重賞回顧)2011年第47回小倉記念~優勝馬:イタリアンレッド~

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競馬には古くから語られている格言がある。
その中にはこんなものがある。

「夏は牝馬」

競馬歴が長い人なら一度は聞いたことがあるのではないか。
牝馬に関してはこんな格言もある。

「好調牝馬に逆らうな」

この格言も聞いたことがある人も多いだろう。
2つの格言が当てはまる小倉記念となった。

開幕週の小倉競馬場・芝コース。
逃げ・先行馬に有利なコースである。
中団~後方から決め手を活かすタイプのイタリアンレッドには
決して有利な条件とは言えない。
そしてフルゲート18頭立ての競馬で枠順は8枠17番。
馬群の外を回るレースを強いられることは間違いない。
そして斤量は前走・七夕賞から3キロ増の55キロ。
その七夕賞を勝って挑む小倉記念とはいえ、
イタリアンレッドには厳しい条件が課せられていた。

1000メートル通過57秒1という、
速い流れの競馬となった点は恵まれていたのかもしれない。
しかし4コーナーで前を射程圏に捉え、
直線でもしっかりと脚を伸ばすというレースぶりは
「恵まれた」という理由だけでは説明は出来ないだろう。
夏場の牝馬、そして好調な牝馬という存在を再認識させられる結果となった。

しかしそれはこうした「格言」だけでは
この小倉記念の馬券を当てることは出来ない事を、
我々は次走で知ることになる。
その次走は約2ヶ月半後の府中牝馬S。
上がり33秒7の末脚を繰り出して
アニメイトバイオやフミノイマージンとの激戦を制して重賞3連勝を果たしたのだ。

「夏は競走馬が実力を蓄える季節」

きっとそんな「格言」も競馬の世界にあっていいのではないだろうか。
 
イタリアンレッドにとって、2012年の「夏」はきっとそんな「夏」であったに違いない。
だからこそ「夏競馬」も休むことなく、見続けなければならないのだ。


2011年7月31日(日)
小倉11R
第47回農林水産省賞典小倉記念(G3)
小倉・芝2000メートル

1着8枠17番イタリアンレッド(55・浜中俊) 1分57秒3
2着5枠 9番キタサンアミーゴ(55・熊沢重文) 1 3/4
3着3枠 6番リクエストソング(55・和田竜二) 1/2
4着2枠 4番ヤマニンキングリー(56・石橋守) クビ
5着8枠18番エーシンジーライン(55・太宰啓介) 1/2  

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