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(重賞回顧)2009年第14回エルムS~優勝馬:マチカネニホンバレ~

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この年のエルムSは函館競馬場での改修工事に伴う
夏場の開催日程変更により、
例年の札幌競馬場から新潟競馬場に舞台を変えて行われた。
9月に入っても新潟競馬が続いている点、
そして「エルムS」という名称のレースが新潟で行われている点から
何となく違和感を覚えた事を記憶している。

単勝オッズ1.6倍という、
断然の一番人気に支持された馬が1頭。
この時点でダートでは負けなしの4戦4勝。
前走でレパードSを勝っているトランセンドだった。
「ダート界の新星誕生か?」との期待が
トランセンドに集まる中での一戦となった。

道中はトシナギサ、マチカネニホンバレに続く3番手。
4コーナーから直線でマチカネニホンバレが先頭に。
そしてトランセンドも・・・、とこの時は誰もが思ったに違いない。
しかしそのトランセンドが伸びない。
マチカネニホンバレと先頭ゴールを争ったのは
内から伸びたネイキッド。
写真判定にもつれる接戦となったレースだが、
トランセンドはその接戦に参加できず、4着に。
ダートではこれが初黒星だった。

後のG1(Jpn1)4勝馬で
2011年のドバイワールドカップで2着に入った実績を持つトランセンド。
しかし若かりし頃にはこんな苦い経験も持つ馬だった。
このレースでは単勝1.6倍という人気を裏切る形となったトランセンドだが、
その後の活躍を見れば、決して過大評価とは言い切れない。
競馬なのだから、こんな事もある。

長く競馬をやっていると「競馬に絶対はない」という格言を
思い出さずにはいられない瞬間に出会うことがある。
そして「だから競馬は面白いのだ」と気付かされる。
このレースもそんなレースだった。
もっとも多くの人にとって、
ゴールの瞬間は「面白さ」など感じる余裕はなかっただろうけど(笑)。


9月21日(祝)
新潟11R
第14回エルムS(G3)
新潟・ダート1800メートル

1着4枠 7番マチカネニホンバレ(56・北村宏司) 1分51秒1
2着2枠 3番ネイキッド(56・赤木高太郎) ハナ
3着8枠14番クリールパッション(56・津村明秀) 1 1/2
4着8枠15番トランセンド(53・内田博幸) 1/2
5着5枠 8番ナムラハンター(56・田中勝春) クビ  

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