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(重賞回顧)2010年第56回オールカマー~優勝馬:シンゲン~

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シンゲンが先頭でゴール

前年の天皇賞・秋以来の実戦がオールカマー。
長期休養明けの一戦だった。
重賞2勝を挙げている馬とはいえ、
この休養明けという条件は馬券検討をする上で
どうしても割り引かざるを得ない材料となってしまう。

シンゲンには長期休養明け以外にも不安な材料があった。
初勝利は函館だったが、
その後の勝ち星は全て東京・新潟。
左回りコースでは強いが右回りの中山では果たして・・・?
単勝オッズ7.3倍の5番人気というファンの評価は
妥当なものだったと言っていいだろう。

多くのファンが注目した馬は
前年に春秋のグランプリを制したドリームジャーニー。
そのドリームジャーニーはスタートで出遅れるも
馬群の外を回って押し上げを図る。
直線の坂下で馬群の外から先頭に躍り出ようとするその脚に、
誰もが「さすが」と思わず口にしそうになる。

しかしその内側からスルスルと伸びてくる馬がいる。
この存在にドリームジャーニーも、鞍上の池添謙一騎手も驚いたに違いない。
懸命に末脚を伸ばすドリームジャーニーだが
最後まで捕まえることが出来ないまま、ゴール板へ・・・。

そのドリームジャーニーをクビ差凌いだのがシンゲンだった。
長期休養明け、右回り、そしてグランプリホース・ドリームジャーニーとの対決。
シンゲンはその全てを克服しての勝利だった。
両手を高々と掲げながら引き上げてきた鞍上の藤田伸二騎手の姿が、
陣営の喜びを最も的確に表現しているように私には思えた。

両手を挙げる藤田伸二

故障が判明してから10ヶ月以上。
馬も辛いが、関係者にとっても苦しい期間であったのだろう。
ドリームジャーニーを破っての勝利は、
そんな人馬の想いを晴らす最高の復活劇となった。

2010年9月26日(日)
中山11R
第56回産経賞オールカマー(G2)
中山・芝2200メートル

1着5枠 5番シンゲン(57・藤田伸二) 2分11秒4
2着3枠 3番ドリームジャーニー(59・池添謙一) クビ
3着2枠 2番トウショウシロッコ(57・吉田豊) クビ
4着1枠 1番サンライズベガ(57・松岡正海) クビ
5着8枠10番ジャミール(57・安藤勝己) 2 

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