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(重賞回顧)2007年第12回秋華賞~優勝馬:ダイワスカーレット~

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今改めてこのレースの単勝オッズを見て、
ある事に気がついた。

1番人気馬ウオッカは2.7倍。
2番人気馬ダイワスカーレットは2.8倍。

ほとんど差がないのである。
ウオッカは64年ぶりの牝馬によるダービー制覇を果たした馬なのだから、
本当はもっと人気を背負うべき馬である。
だが多くのファンはそんな「快挙」にも騙されることはなかったということか。
桜花賞ではダイワスカーレットがウオッカを破っているのである。
そして秋華賞はウオッカにとっては
脚質面を考えると微妙な京都・内回りコースで行われるのだ。
更にダイワスカーレットはローズSをステップにするという
「王道路線」を歩んでいるのに対し、
ウオッカはダービーの後に宝塚記念に出走、その後の休養を挟んでの一戦だった。
「順調さ」ではダイワスカーレットの方がはるかに上回る。

そんなファンの評価は正しかった。
結果はダイワスカーレットがいつも通りの先行して押し切る競馬で
牝馬2冠馬に輝く。
一方のウオッカはダイワスカーレットどころか、
先に馬群から抜けだした伏兵レインダンスさえも交わすことが出来ずに3着に。
牡馬を相手にダービーで勝つことが出来ても、牝馬同士のG1では勝てない。
「牝馬同士の戦いは牡馬ほど甘くはない」というのは長く競馬を見続けてきた人ほど、
信じ難い事だったのではないだろうか。

だがその後のダイワスカーレットとウオッカの対戦を見る限り、
当時のファンの評価、
「牝馬は牡馬ほど甘くない」という当時のトレンドは
決して間違っていなかった事が明らかになる。
「伝説の一戦」となった翌年の天皇賞・秋の結果が
その全てを物語っていると言っていいだろう。
その天皇賞・秋でようやくダイワスカーレットを破ったウオッカだが、
長い写真判定を余儀なくされるほどの大接戦だったのから。

ダイワスカーレットとウオッカ。
2004年に産まれたこの2頭は共に、
牡馬をも含めた世代のトップを走り続けた。
そんな牝馬が2頭も出現する珍しい世代であったように思う。


2007年10月14日(日)
京都11R
第12回秋華賞(G1)
京都・芝2000メートル

1着7枠13番ダイワスカーレット(55・安藤勝己) 1分59秒1
2着8枠17番レインダンス(55・武幸四郎) 1 1/4
3着8枠16番ウオッカ(55・四位洋文) クビ
4着6枠11番ベッラレイア(55・武豊) 1 3/4
5着3枠 5番ラブカーナ(55・吉田隼人) クビ 

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