[競馬ニュース]2017年3歳牝馬3冠ロード最終戦・秋華賞はハービンジャー産駒のディアドラが優勝
カワキタエンカ(8番人気)が逃げ、ファンディーナ(2番人気)とアエロリット(1番人気)がその直後を追走する形でレースが展開した、15日(日)の京都11R秋華賞(G1)。雨で重馬場というコンディションの中、1000メートル通過は59秒1という流れだった。
レースは4コーナーから最後の直線に入ったところで一変する。モズカッチャン(5番人気)が前の3頭を外からマクるように交わして先頭に。そのモズカッチャンをリスグラシュー(4番人気)が追いかける。さらにその2頭の外からディアドラ(3番人気)が迫ってきた。この3頭の中で、最も脚色が良かったのはディアドラだった。ディアドラはゴール手前で先頭に躍り出ると、そのまま後続に1馬身1/4差をつけてゴール板を通過した。勝ちタイムは2分0秒2(芝2000メートル、馬場状態は重)。2着争いはモズカッチャンとリスグラシューが並ぶ形となったが、ハナ差でリスグラシューが2着に。モズカッチャンは3着だった。アエロリットは7着、ファンディーナは13着にそれぞれ敗れた。
勝ったディアドラはハービンジャー産駒の3歳牝馬。ハービンジャー産駒のJRA・G1勝利はこれが初めてとなる。ディアドラ自身は前走の紫苑Sに続く、2つ目の重賞タイトルがG1初制覇となった。通算では5勝目。春シーズンは桜花賞で6着、オークスで4着という戦績だったが、夏場の札幌・HTB賞から3連勝の形でのG1勝利となった。
同馬の半兄オデュッセウスは、2015年の兵庫ジュニアグランプリで3着に入っている。