[日記]不良馬場で走ったダメージが気になります
例の外出先におります。窓の外は快晴です。昨日29日(日)に、府中で見舞われた大雨は何だったのだろう?オレ、日頃の行いが悪いのだろうなあ。今さら、どーする事もできませんが(笑)。
29日(日)の府中での話を書かなければ、なりません。と言っても、「キタサンブラックは強いなあ」という話しかないのですが・・・。
スタートで出遅れた時は「これでキタサンブラックの勝ちはない」と思ったのですが、あんな競馬で勝ってしまうとは・・・。後でパトロールビデオを見て気づいたのですが、武豊騎手が非常にクレバーな乗り方をしていました。「無理に脚を使わずに追い上げるには、こんな風に乗ればいいのです」みたいなお手本というか、何というか。脱帽です。
ところで、キタサンブラックの勝ちタイムは、
2分8秒3もかかりました。芝2000メートル戦のタイムとは思えません。東京競馬場には「ダート2100メートル」というコース設定がありますが、ダート2100メートルのコースレコードは、ヴァーミリアンが2007年にジャパンカップダートでマークした2分6秒7ということになっています。これはコース改修後のレコードタイムで、改修前にはクロフネが2001年のジャパンカップダートでマークした2分5秒9というものもあります。単純に比較してはいけないことはわかっていますが、芝2000メートルのG1がダート2100メートルのレコードタイムよりも大幅に遅くなってしまった、というのは、異常な馬場状態だった、と言わざるを得ません。
この日の馬場状態をよく表す写真を1枚アップしようと思いますが、その前に、東京競馬場でレースを見た経験のある方には、思い出して欲しいことがあります。通常、東京競馬場の芝コースで行われるレースでは、レース後、出走馬はスピードを落としながら2コーナー、更に向正面まで行ってから止まります。そして2コーナー付近からダートコースに入り、ダートコースの1コーナー付近から地下馬道に引き揚げます。唯一の例外は、G1で勝利した馬がウイニングランをする場合でしょうか。こうしたことを前提として踏まえながら、次の写真を御覧ください。
この日の東京9R、精進湖特別終了直後に撮影した1枚です。この精進湖特別も天皇賞・秋と同じ芝2000メートルで行われましたが、勝ったカラビナの勝ちタイムは2分10秒1。このレースは3歳以上1000万下ですが、良馬場なら2分を切っていたと思われます。普段よりも10秒以上、時計がかかっていたことになります。
この精進湖特別の後、ほとんどの馬が1コーナーを過ぎたところで止まってしまいました。とても2コーナーから向正面に行って、ダートコースに入る体力が残っていなかったのではないでしょうか。急遽、係員が走って1コーナー付近のラチを空けて、出走馬をダートコースを横切って地下馬道に入るよう、促していました。天皇賞・秋でも同様の光景が見られました。
他に理由があった可能性もゼロではないとは思いますが、多くの馬が1コーナー過ぎに止まっていたことだけは間違いありません。東京競馬場には20年以上、通っていますが、こうした光景はあまり見たことがありません。かなり力の要る馬場だったということなのでしょう。この日に走ったダメージが心配になる光景でした。
キタサンブラックはこの後、ジャパンカップと有馬記念に出走する予定である点を明らかにしています。ジャパンカップまでに、この日の疲れが取れるのでしょうか。そして、ジャパンカップに向けてのコンディション調整が完璧にできるのでしょうか?少々、心配です。キタサンブラックだけではなく、先週の菊花賞も同様だった可能性はありますが、不良馬場での激戦による出走馬のダメージが気になります。