[競馬ニュース]今年は「大魔神」祭りに!!シュヴァルグランがジャパンカップを制し、7度目のG1挑戦でついに頂点に
26日(日)の東京11Rジャパンカップ(G1)は、昨年と同様、キタサンブラック(1番人気)がハナに立って、レースを引っ張る展開に。昨年は前半の1000メートル通過が61秒7だったが、今年は60秒2という流れだった。
4コーナーから最後の直線に入っても、前で粘り込むキタサンブラックの姿に変わりはなかった。だが昨年と違ったのは、ゴール手前で白い帽子の馬に並びかけられたことだろうか。並ばれたのは、ヒュー・ボウマン騎手騎乗のシュヴァルグラン(5番人気)だった。シュヴァルグランは残り100メートル付近でキタサンブラックを交わすと、そのまま2着以下に1馬身1/4差をつけて快勝した。勝ちタイムは2分23秒7(芝2400メートル、馬場状態は良)。2着には、今年のダービー馬レイデオロ(2番人気)が浮上。キタサンブラックは3着だった。サトノクラウン(3番人気)は10着に敗れた。
勝ったシュヴァルグランはハーツクライ産駒の5歳牡馬。昨年の天皇賞・春で3着、ジャパンカップで3着、今年の天皇賞・春で2着にそれぞれ入っている。7度目のG1挑戦で、ついに悲願のG1タイトルを獲得した。獲得した重賞タイトルは、昨年の阪神大賞典、アルゼンチン共和国杯に続いて3つ目となる。ヒュー・ボウマン騎手はJRAのG1は初めての勝利となった。
同馬の半姉ヴィルシーナは2013年と2014年のヴィクトリアマイル優勝馬。また半妹のヴィブロスは昨年の秋華賞と今年のドバイターフを制している。母ハルーワスウィートは3頭のG1馬をターフに送り出したことになる。ヴィルシーナとヴィブロスはディープインパクト産駒だが、シュヴァルグランは2005年の有馬記念でディープインパクトを破ったハーツクライを父に持つ。このヴィルシーナ、シュヴァルグラン、ヴィブロスの3頭は、いずれも元プロ野球選手で、現在は野球解説者の「大魔神」こと佐々木主浩氏の所有馬。