[日記]エージェント問題で忖度してオッズ云々とか書いても・・・、要は八百長への懸念ですよね
例の外出先から帰宅して、仮眠を挟みつつ、請け負っていた書き仕事を朝7時に完成しました。そして朝食用と外出先での昼食用のサンドイッチを作り、朝食後に「ニュース」を作成。おっ、少し時間がありそうです。ということで、今朝の日記はカウントダウンではなく(笑)、前日付で少しだけ触れた、この話題について少々書きたいと思います。まずは弁護士ドットコムの記事をリンクしておきましょう。
騎手の「エージェント」も馬券禁止へ 副業で馬を手配、JRAの鬼っ子化する競馬新聞トラックマン(弁護士ドットコム)
このエージェント問題ですが、次に挙げる2つの方向から議論すべきだ、と私は考えています。
(1)「エージェント」の身分、馬券購入を認めるべきか?メディアでの予想行為を認めるべきか?
(2)そもそも「エージェント」とは何か?どうあるべきか?
本日は(1)について書きます。
この弁護士ドットコムも記事もそうですが、どうしてこの問題に関して、多くのメディアはこういう書き方をするのでしょうね?
-しかし(競馬法)29条各号にエージェントは含まれない。そうなると競馬ファンの中には「エージェントが、契約した騎手の有力馬について予想で低い評価にしたり、悪い情報を流したりして人気を落としてオッズを高くし、その馬の馬券を買って儲けているのではないか」と考える人も出てくる。実際、JRAは「お客様から騎乗依頼仲介者に関して様々なご意見があることは認識しております」と言う。-
オッズ云々の話は、JRAやこの件における関係者に対して、かなり忖度した表現ですよね。JRAに苦言を呈するファンは、恐らくそんな言い方していないと思いますよ。
私は、JRAに対しても、関係者に対しても、忖度しなければならない理由はありませんので、ハッキリと書いてしまいましょう。競馬ファンが懸念しているのは(恐らくJRAも懸念しているのは)、こういう話じゃないでしょうか?
「八百長をしようと思えば、出来ちゃうんじゃねーの?」
専門紙のトラックマンやスポーツ紙の記者という立場なら、騎手との間に上下関係は発生しませんが、「騎乗馬を集めてくる人」という立場なら違いますからね。「言うこと聞かなきゃ、(エージェントを)辞めるよ」と言われたら・・・。もちろん、そんな事例を知っている訳ではありません。恐らくないでしょう。でも、起こりうる話ではないでしょうか?
こう書くと、「エージェント」をやっているトラックマンや記者の人、あるいは騎手などは、「侮辱だ!!俺達はプライドを持って、この仕事をしているんだ!!謝れ!!」と言う人もいると思います。私もこうした人達はプライドを持って、日々の仕事に取り組んでいると信じていますし、そうであり続けて欲しいと思っています。
でも、JRAという公営ギャンブルの主催者が、「プライドを持って仕事をしているんだ」という話を聞いて、忖度して「そーですよね、そんなことはないですよね」などと言って、何の対策も打たなかったら、主催者失格です。起こり得る「不正」の可能性を出来る限り潰さないと、公営ギャンブルの主催者は務まりません。「(八百長など)恐らくない」という前提で物事を考えることは許されないのです。
その視点で考えると、私は「エージェントの馬券購入禁止」だけでは不十分な気がします。メディアでの予想行為も禁止すべきでしょう。トラックマンとか、競馬記者とか、そんな人達は予想の的中/不的中もファンが評価する対象なのですから。個々のトラックマン、記者だけではなく、その会社、そのメディア自体も評価の対象となっているのです。その評価を上げるために、騎手が加担するような話があってはならない筈です。
かつて、大川慶次郎さんが語っていた「エージェント制度」というのは、果たしてこんな話だったのでしょうか?私は大きな疑問を持っています。実はJRAは「エージェント」という表現を使っていないのです。「騎乗依頼仲介者」という言い方をしています。「エージェント」と「騎乗依頼仲介者」の違いは果たして・・・?そんな話は明日以降に書きます。